永久人工肛門の私KenUは、より快適なワンピースストーマ装具を探し求めて、もうすぐ11年になります。
新年が明けて、ふと、「イーキンドットの面板を、普段使っているツーピース装具やたまに使うワンピース装具の面板形状と同じ形にカットすれば、もっと快適になるのでは?」というアイデアが閃きました。
今回は、そのアイデアを実際に試してみた結果をPart 1 とPart 2 に分けてお伝えします。
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今回、アイデアを試してみる気になったのは、イーキンジャパン(eakin)の製品ラインナップに ” イーキンドット ドレナブル フラット(製品コード:SP840301NF、以下「イーキンドット」という) ” の3枚入り2,000円(非課税)を見つけたからです。
早速、購入!
なお、10枚入りは6100円(非課税)です。
じつは、かなり以前に無償サンプルを試したときに、重大な不満はなかったのですが、「面板がもっと小さければいいのに」と思っていたんです。
関連記事リンク⇒『おへそ部分の面板を切り取るといいストーマ装具・イーキンドット ワンピース』
ノバ1風面板カット
一応、面板をカットしても使用上問題ないことを確認しました。
ワンピース装具のダンサック ノバ1 フォールドアップ(以下「ノバ1」という。)とイーキンドットのフランジ(パウチと面板が接着している部分)の直径を比較すると、どちらも約73mm。
そして、面板を比べると、イーキンドットの面板をノバ1と同じ形状にカットしても大丈夫そうです。
なお、ノバ1を使用するときには、腹部のふくらみに馴染むようにフレキシフィット加工を施し、正中線の切開部に面板が被さらないように面板の端をカットしています。
ということで、イーキンドットの面板を、ノバ1と同じ10cm×10cmの四角形にカットしました。
カット後、フレキシフィット加工部の角が残るため、ハサミで丸めるように切り取りました。
ニューイメージ風面板カット
次に、ツーピース装具の面板(ホリスター ニューイメージ FWFテープ付き)と同じ大きさにカットしました。
この場合も、フレキシフィット加工部にできる角をハサミで面取りしました。

ノバ1風とニューイメージ風のカスタマイズで快適になるのかどうか、Part 1 とPart 2 で試用していきます。
ノバ1風面板イーキンドットの試用
初日
入浴後にノバ1風の面板に加工したイーキンドットを装着しました。
その際、通常どおりAdapt皮膚保護シール(製品番号7806)を1/16分割してきしめん状に伸ばしたものを、ストーマ周囲の皮膚に貼り付けました。
イーキンドットの面板は、粘着面もバッキングもとても柔らかで、皮膚に柔軟になじんでくれます。
今回は消臭潤滑剤ではなく、ホリスターm9消臭ドロップ(10滴)を入れました。
関連記事リンク⇒『国内未発売のホリスターm9消臭液滴剤を輸入して使ってみた』
ストーマカバーは、ノバ1用に作ったものがそのまま使えます。
1日目はとくに何も問題はなく、面板に深い折れ皺が入ることもなかったです。
ただし、面板の下(場所は不特定)に、ときどき軽微な痒みを感じることがありました。
カスタマイズの影響による特異的なものなのかどうかはわかりません。
なお、装着前に下痢をして便を出し切っていて、パウチに排便がなかったので、便排出作業はありませんでした。
2日目
装具装着から約24時間が経過し、装着後1回目の入浴。
その前に、面板の周囲にニチバンのカテリープラスカーブを貼付しました。
また、イーキンドットの消臭ガス抜きフィルターの上に、製品に付属している防水テープを貼りました。
入浴後の防水テープは、剥がした後に再利用できるよう、パウチの適当な場所に一時的に貼り付けておきます。
パウチの真空化・パンケーキングを防ぐために防水テープを剥がさずに貼りっぱなしにしておいて、ガスがたまってバルーニングになる前にテープを剥がしてガスを抜く、といった使い方もできます。
2日目も、ときどき軽微な痒みを感じることがありました。
どうやら面板が折れ曲がった辺りのようで、カスタマイズの影響かも知れません。
3日目
装具装着から約48時間が経過し、装着後2回目の入浴。
その前に、昨日貼ったカテリープラスカーブを剥がして、ニチバンのハイコロールに貼り換えてみました。
面板が四角いことのメリットは、ハイコロールのような粘着テープが使えることです。
入浴後もハイコロールはしっかりと貼り付いおり、面板のハイドロコロイド成分の溶出や面板の剥がれを防ぎました。
関連記事リンク⇒『ハイドロコロイドテープがストーマ装具面板の補強・防水に使える』
4日目
約72時間が経過し、装着後3回目の入浴前にノバ1風イーキンドットを剥がしました。
その理由は次の2つです。
- 試用期間中に、我慢できないほどではない軽微な痒みが続いたこと
- 便排出口のロールアップ部の内側に、便汁の漏れが確認されたこと(初回の便排出以降の便排出時すべてで確認)
過去にイーキンドットツーピース、ワンピースを試したときには、上記ようなことはなかったと記憶しているので、意外でした。
とくに便汁漏れが生じることは致命的な欠陥です。
何か設計変更を行ったのでしょうか?
今一度、便排出口の構造を確認してみます。
便汁漏れの原因
便排出口を開いて観察したところ、漏れの原因は明確でした。


それは、パウチのヒートシール部にプラスチックプレートが架かっていないことです。

パウチのフィルムがプラスチックプレートでしっかり挟み込まれない部分があります。


このことは、以前試用したコンバテックの装具で生じた便汁漏れのメカニズムと同じです。
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一方、反対側のヒートシール部には、裏表両面ともにプラスチックプレートが架かっているので問題はありません。


なぜ、プラスチックプレートをもう少し広げられなかったのでしょうか?残念です。
また、口を広げやすくするためのつまみを固定する構造も、内面のフィルム同士の密着性を妨げ、漏れの原因になる可能性があるので、改良したほうがよいと思います。

ちなみに、以前紹介したソルツ社のコンフィデンスBEは、パウチの外側につまみが固定されています。
また、プラスチックプレートは、ヒートシール部に架かっており、2段構造を採用しています。
関連記事リンク⇒『国内未発売かっこいいソルツヘルスケアの黒いストーマ装具』

その他の製品を含めて、プラスチックプレートが2段になっている製品は、経験上、しっかりと便汁漏れを防いでくれます。
結果
ノバ1風の面板カスタマイズは、掻痒感が生じたため採用しないことにします。
また、便汁が漏れやすい構造であることが判明したので、残念ながら今後イーキンドットを購入することはありません。
【お知らせ】Part 2 は、予定どおりニューイメージ風面板を試用します。
なお、便汁漏れ対策として、プラスチックプレートが架かっていない部分を半田ごてを使って低温でヒートシールしてみました。
記事は後日配信する予定です。
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KenUさん
いつも貴重な記事をありがとうございます。イーキンドットの「イレオコンベックス(イレオストミー用)」のユーザーで使い始めて6年目に入っています。
イーキンドット製品に共通なのか、ストマの周辺部の痒みはありますね。痒み止めで主治医から「リンデロン・ローション」を処方して貰い、パウチの交換時に塗布していますが、やはり痒みは出ますね。パート2を楽しみにしています。
コメントありがとうございます。そして、いつもこの様な拙いブログを見ていただき感謝申し上げます。
イレオコンベックスはキャップタイプで漏れはなさそうなので安心ですね。
これまでイーキンドットはまあまあ良い製品だと思っていたのに、今回はサンプル試用のときと違って期待を裏切られて漏れたことには、落胆しました。
イーキンジャパンの社員さんもこのブログを見てくれているといいのですが。
痒みについては、私もリンデロンVGローションを定期的に処方してもらっています。
ですが、ストーマ造設当初よりも滅多に使うことがなくなって、消費期限切れになって再処方を繰り返すといった、もったいない状況です(笑
ある程度の痒みに対する耐性ができたのかも?
パート2は、行う予定にしていますが、パート1で生じた皮膚の掻痒感を通常状態に戻すためのヒーリング期間として、現在普段使用の2ピース装具を装着しています。
ですから、記事は1月末以降になると思います。少々お待ちください。
私自身は良い結果になることを期待しています(漏れ以外は)。