国内未発売のホリスターm9消臭液滴剤を輸入して使ってみた

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あけましておめでとうございます。

私KenUは、国内では入手できないストーマパウチ用の消臭剤を海外から輸入しました。
その製品は、消臭効果が高いと海外で評価されており、以前から試してみたいと思っていたものです。
この記事では、実際に使用してみた感想とその効果を詳しくレビューします。

m9について

2021年以降、トイレ空間の消臭にHollisterの ” m9消臭スプレー ” を常用しています。(過去記事参照リンク⇒『ストーマ便排出後トイレ空間のおすすめ消臭スプレーはm9
ただし、空間消臭専用なのでストーマパウチには使えません。

Hollister m9 odor eliminator spray 2oz(60mL)ボトルと8oz(240mL)ボトル


じつは、m9のラインナップには、ストーマパウチ用の ” m9消臭液滴剤 ” (以下、「m9消臭ドロップ」という。)という製品もあります。
英語では、m9 odor eliminator drops(エムナイン オーダー エリミネーター ドロップス)。
これが何故か日本法人ホリスターでは未発売なんです。

Hollister m9 odor eliminator drops 1oz(30mL)ボトル


m9消臭ドロップは、消臭能力に高い評価を得ています。
米国Amazonサイトのレビューによれば、500件中75%が最高評価のファイブスター(5☆)を獲得しています(2024年12月30日現在)。


今回KenUは、m9消臭ドロップをebayから購入しました。
値段は、1oz(30mL)ボトル2本と送料合わせて¥5,423JPY。
米国Amazonで購入すればボトル3本と送料合わせて¥4,751JPYでしたが、製品の有効期限が不明だったので、Exp Dateが明示されていたebayの販売者を選びました。
なお、入手した製品の有効期限は2027.11.01でした。


製品ボトルのサイズ感の違いは下写真のとおりです。
左からAdapt消臭潤滑剤8fl oz、m9消臭スプレー2oz、m9消臭ドロップ1oz。

m9消臭ドロップ使用方法

メーカーによる使用方法の説明は次のとおりです。

Odor eliminator drops are to be placed inside the ostomy pouch. Use 4 to 12 drops in the pouch to help eliminate the odor when the pouch is emptied. Appropriate for use with colostomy and ileostomy pouches. Use with each pouch change or after emptying.

消臭液滴剤はストーマパウチの内部に入れて使用します。パウチを空にする際、4~12滴をパウチ内に使用すると臭いの除去に役立ちます。結腸ストーマや回腸ストーマ用のパウチに適しています。パウチを交換する際、または排出後に使用してください。(日本語訳:KenU)

引用:holister.comホームページ, Ostomy Care Products > Accessories > Odor Eliminators/Deodorants


KenUはm9消臭ドロップを12滴入れてみることにし、2ピース装具のパウチに便排出口から滴下しました。
装具装着直前にフランジ口から入れてもいいですが、その間にストーマから排便があるとやっかいなので、先に装具の装着を済ませてから入れます。


粘性のないさらさらした青色の液体は、すぐにパウチの下部に流れ落ちます。
したがって、ドロッとした消臭潤滑剤のように、パウチを手でしごいて液を内面に広げたり、泡立てたりすることはできません。

消臭効果の確認

排出時の便を説明するのに、ブリストル便性状スケールを示します。

ストーマの便 ブリストル便性状スケール
Bristol Stool Scale ( Bristol Stool Chart )


また、パウチ(ホリスターニューイメージロックンロール)に対する排便量の目安を示します。

※パウチ内の液体は、抹茶水溶液を使用しています。

初回便排出

12月25日18:00頃に新しい装具に交換し、m9消臭ドロップを12滴入れてから約14時間後。
Type3の便が200mL程度たまったところで排出しました。

これまで使用していた消臭潤滑剤と比べて、臭いが弱くなったように感じました。
また、トイレにこもる臭いも少ないように思いました。

ただし、これはあくまで初回の試用に基づく印象であり、プラセボ効果も考えられます。
よって、以下に引き続き試用を重ね、さらに消臭効果を確認していきました。

便を排出した後は、ちり紙をねじった棒でパウチ内に付着した便をできる限り拭取り、それから、再度m9消臭ドロップを12滴入れました。
なお、YouTube ” 人工肛門生活実態チャンネル ” の動画『当人が直伝!ストーマパウチの便の処理(出し方)』でKenU自身のパウチの処理の仕方を紹介しています。

KenUの便排出後パウチ内清掃 YouTubeより

潤滑性がなくても問題なし

m9消臭ドロップには潤滑成分が含まれていませんが、それによる不便さは感じませんでした。
便はきちんとパウチの下に落ちました。

じつは、KenUはこれまで消臭潤滑剤を使用していても、便の排出をするときに少量の水をパウチに入れて、便の滑りを良くし、便を排出しやすくしています。
そのため、消臭潤滑剤による潤滑性を実感することはありません。

今回のm9消臭ドロップの試用において、潤滑効果がなくても便の排出性に問題がないことを改めて確認できました。

2回目便排出

初回の便排出から約24時間後に、Type4の便が200mL程度たまったところで排出しました。
m9消臭ドロップは、これまでの消臭潤滑剤よりも消臭効果が高いことがより明確になりました。
無臭になる訳ではありませんが、便の嫌な臭いをほとんど感じませんでした。

3回目便排出

2回目の便排出から約10時間後、入浴前に100mLに満たない量のType5の便を排出しました。
2回目のときよりは若干臭いがあるように感じましたが、消臭効果は高いと思いました。

4回目便排出

3回目の便排出から約15時間後、300mLに満たない量のType6の便を排出しました。
ほとんど便の嫌な臭いを感じませんでした。
ただし、何か他の化学成分のような独特の匂いは感じました。

5回目便排出

4回目の便排出から約24時間後、Type5の便が200mL程度たまったところで排出しました。
とくに便臭はありません。
ただし、多少の独特な匂いは感じます。

6回目便排出

装具交換から4日(96時間)が経過。
これくらいになると、どうしても面板の外側に臭気が移行、パウチの消臭ガス抜きフィルターの活性炭の脱臭能力がキャパシティーオーバー、そして、下着シャツの中にちょっと変な臭いが上がってくるので、装具を交換することにしました。
こればかりは、消臭潤滑剤もm9消臭ドロップもあまり違いがないように思いました。

そして、入浴前に装具を外すため100mLに満たないType6の便を排出。
消臭効果は5回目の便排出時とほぼ同様でした。

装具を外したときの観察では、面板下への便の潜り込みはなく、ストーマ周囲皮膚にもとくに異常は認められませんでした。

コスト比較

m9消臭ドロップのコストは?
まずは比較対象として、KenUが使用経験のある消臭潤滑剤一覧を示します。

メーカーHollisterColoplastALCAREPanasonic
ブランド
製品番号
Adapt
78500
Deol
9301
Deofine 20881nioff
05016
容量236mL250mL250mL250mL
税込価格¥3,080¥3,190¥2,750¥2,860
1回使用目安5mL8mL10mL8mL
使用回数47回31回25回31回
1回分のコスト65円103円110円92円


m9消臭ドロップの1ozボトルは、米国Walmartでは$10前後で販売されています。
12滴の質量を測定したところ0.3g~0.4gだったので、1ozボトルで75回以上使用できる計算です(※液比重1として計算)。
したがって、日本円換算した1回分のコストは「1600円 ÷ 75回 = 21円(それ以下)」であり、消臭潤滑剤よりも価格優位性があることが分かります。

注意事項等のラベル表示

m9消臭ドロップのボトルラベルの表記とその日本語訳を示します。
成分のうち、クエン酸第二銅二ナトリウムが消臭効果を発揮する主成分と考えられます。

DIRECTIONS: Place 4 to 12 drops into pouuch; repeat as necessary.
CAUTION: Do not use on wounds or take internally. Should irritation occur, discontinue use. Wash carefully. Keep away from infants and children.
INGREDIENTS: PURIFIED WATER, DISODIUM CUPRIC CITRATE, PHENOXYETHANOL, METHYLPARABEN, ETHYLPARABEN, BUTYLPARABEN, PROPYLPARABEN, ISOBUTYLPARABEN, CITRIC ACID.

使用方法:パウチに4~12滴を入れ、必要に応じて繰り返し使用してください。

注意:傷口には使用しないでください。また、飲み込まないでください。刺激が生じた場合は使用を中止してください。そして注意深く洗浄してください。乳幼児や子供の手の届かない場所に保管してください。

成分:精製水、クエン酸第二銅二ナトリウム、フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベン、イソブチルパラベン、クエン酸。(日本語訳:KenU)

おわりに

以上のとおり、m9消臭ドロップは消臭効果も価格面でもたいへん優れており、現在使用している消臭潤滑剤から切り替えを検討したい製品です。

KenUは2024年、消臭潤滑剤としてコロプラストのデオールを使用してきました。
年間に購入した量は、250mLボトル1本と詰め替え用200mL×16袋の合計3450mLになります。
1回の使用量を約5mLとしているので、690回分に相当し、1日平均約2回の便排出を行った計算になります。

かかった費用について考えてみると、購入費合計は38,038円でした。
これは、年間に受給した障害者等の日常生活用具給付金(公費負担額)の41%を占めます。
ただし、給付金は装具代金だけで使い切るため、消臭潤滑剤代は全額自己負担になっているのが現状です。
このため、消臭潤滑剤に対する出費が多いことに課題に感じていました。

もし、m9消臭ドロップ(30mL・75回分)が1,600円程度で購入可能になれば、年間使用回数730回(1日2回使用)に必要な本数は約10本。
その費用は16,000円となり、年間で22,000円の自己負担額削減が見込めます。
さらに、最少の4滴で十分な消臭効果が得られる場合、さらにコストを3分の1に抑えることが可能です。

日本法人ホリスターにおいて、国内で販売できない特別な事情がないのであれば、ぜひとも発売してほしいと思います。

余談

今回、Type7の便、つまり、酸性臭かつ腐敗臭のある下痢便を排泄しなかったので、その消臭効果を確かめられなかったのは、やや残念です。
とりあえず、輸入したm9消臭ドロップ1ozボトル2本を使い切るまで、今後も効果を確認していきます。
KenUはコロストミーですが、イレオストミーの人にもm9消臭ドロップは価格面からも消臭潤滑剤より有利ではないかと想像しています。

本当はm9以外にもNa’Scent の OSTOMY ORDOR ELIMINATOR や Safe n’ Simple の Ostomy Pouch Deodorant も気にはなっていますが、日本導入はなさそうなので検討は控えています。
ホリスターに期待です。


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