真夏のストーマ装具はホリスター セラプラスがいい!!

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KenUが通常使用しているストーマ装具はホリスター社のツーピースで、パウチと面板は、” ニューイメージ ロックンロール ” と ” ニューイメージ FWF テープ付き(以下「FWF」という。)” です。

今回、” ニューイメージ セラプラス テープ付き(以下「セラプラス」という。)” を、以下に述べる理由により、ちょっとした思い付きで再度試すことにしました。

左:ニューイメージ セラプラス テープ付き、右:ニューイメージ FWF テープ付き

セラプラスとFWFの形状・構成、装着可能日数(~5日)は同じ。

左:ニューイメージ セラプラス テープ付き、右:ニューイメージ FWF テープ付き

KenUが2014年5月に永久人工肛門になって、10年目を迎えます。
これまでFWFに関して大きな困りごとはなかったのですが、今夏(2023年)は、面板の接着性の低下、広範囲の便の染み出し、便漏れの一歩手前、になるといった不具合が幾度も生じました。
具体的には、3~5日の使用期間目安に対して4日では、ストーマ周囲に貼付した皮膚保護シールと面板の皮膚保護剤とが一体化して溶解した状態で、腹部中央への便の染み出しがみられました(下図)。
なお、ストーマケアアクセサリーである、ホリスター アダプト皮膚保護シール(以下「アダプト」という。)も併用しています。


このことは、「これまで経験したことのない暑さと湿度で発汗量が極めて増えたこと、そのうえ筋トレで汗をかいていることが原因ではないか?」と考察しました。
そして、「もしかしたら、セラプラスに変えれば、耐汗性が向上するのではないか?」との考えに至りました。
また、「アダプトをダンサック TRE皮膚保護シール(以下「TRE」という。)に変えてみたらどうか?」とも考えました。

ちなみに、KenUが居住する宮城県では観測史上最多の暑さを記録し、仙台の記録では、7月1日~9月4日の66日間に、真夏日が44日、猛暑日が6日でした。


上記のようなわけで、セラプラスとTREシールを購入しました。

そして、使用するストーマ装具とストーマケアアクセサリーの組み合わせを下表のように変えて4日装着した場合の実用評価試験を行いました。
なお、コンバテック シレッセ皮膚被膜剤(以下「シレッセ」という。)を塗布することで汗を抑えられるかどうかも試すことにしました。

パターン面板皮膚保護シール皮膚被膜材
No.1FWFアダプトなし
No.2セラプラスTREなし
No.3FWFTREなし
No.4セラプラスアダプトなし
No.5FWFアダプトシレッセ
左から、コンバテック シレッセ皮膚被膜材、ホリスター アダプト皮膚保護シール、ダンサック TRE皮膚保護シール
ストーマ装具面板の貼付状態

結果と考察は次のようになります。

【結果】
真夏の4日の使用において、便の染み出しが生じなかったパターンは、No.2とNo.4だけであった。
したがって、セラプラスはFWFよりも汗に対する耐性が高かった。

アダプト皮膚保護剤とTRE皮膚保護剤との明確な実用上の効果の違いはわからなかった。

皮膚被膜材(シレッセ (現:エセンタ))の使用は、面板の接着力をやや良好にした。

【考察】
セラプラスは水分保持性が高く、かつ接着性を維持するように設計されている(※1)。
そのようなことから、セラプラスは、FWFテープ付きよりも耐汗性があり、FWFよりも長い期間使用できたと思われる。

※1:Hollisterホームページ PRODUCTS>New Image™ Flat CeraPlus™ Skin Barrier – Tapeより


ということで、今後、夏の期間はセラプラスを使用することにします。
年間を通してFWFからセラプラスに切り替えてしまうかどうかについては、まだ決めていません。

以下、余談です。
上に示したストーマ装具を装着した写真について。

面板の上に「8/3」と書いているのは、日付です。
Xのフォロワーさんに「装具に交換日を書いちゃえばいいんだ!」ということを教わり、真似しています。
カレンダーに書き込むより、全然簡単で便利です。

穿いてる下着は、B.V.D. ビキニ「ミニマルボーダー」で、夏期間のお気に入り。
黒ボーダーも購入しています。
綿80%、ポリエステル15%、ポリウレタン5%の薄めの生地で、穿き心地もよく、涼しくて、ストーマ保有者の夏におすすめです。

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