前回の記事『オムロン体重体組成計KRD-603T2で測定データをスマホへ自動転送して簡単モニタリング』で、新しく体組成計を購入したことを書きました。
しかし、私KenUは、このオムロンの体組成計を数日使用した結果、測定値に疑念を抱くようになりました。
そして、オムロンとタニタの比較検証実験を行った結果を発表します。
TANITA FitScan(タニタ フィットスキャン)FS-100では、筋トレダイエットで体重減少があると体脂肪率も減少しました。
しかし、OMRON KRD-603T2(オムロン カラダスキャン603T2)では、体重が減ると体脂肪率は微増します。
なのでダイエットの成果が見えないので気に入りません。
タニタもオムロンも、体組成計の使用前に「年齢」、「性別」、「身長」の情報を登録しておきます。
KenUは、60歳、男性、170cmです。
そこで、登録年齢を20歳~60歳に変えて、タニタとオムロンでKenUの体組成を測定して、比較してみました。
体重と体脂肪率の結果を下図に示します。
体重については、タニタとオムロンで測定値に若干の差異がありますが、どの設定年齢でも同じです。
その一方、体脂肪率については、設定年齢を下げると、オムロンの数値が下がりました。
タニタの数値は変わりません。
体脂肪率は生体インピーダンス(電気抵抗)から推定するわけですが、オムロンは、同じインピーダンスでも若者よりも高齢者のほうが体脂肪率が高くなるように補正をしているのでしょうか?
しかし、その場合、加齢に伴って細胞内水分量やナトリウムが減少するといった医学・生理学の論文による知見と対局します。
つまり、加齢に伴って生体インピーダンスが高くなり、実際の体脂肪率よりも高く見積もられるのであれば、体脂肪率の数値が低くなるように補正するほうが正しいのではないでしょうか?
結論として、オムロンの体脂肪率はタニタよりも高く出ることが明らかになりました。
タニタとオムロンの体脂肪率を算出するアルゴリズムのどちらが良いのかはわかりません。
しかし、設定年齢を変えると測定値が大きく変化するオムロンの体組成計は腑に落ちません。
次に、内臓脂肪レベルの結果を下図に示します。
設定年齢を下げると数値も下がる傾向はタニタもオムロンも同じです。
しかし、変化の傾きはだいぶ異なります。
OMRON KRD-603T2では骨格筋率と体年齢も測定されるので、その結果を下図に示します。
60歳のKenUが、設定年齢を60歳にして測定した場合の体年齢は40歳です。
設定年齢を下げると骨格筋率が上がり、体年齢が下がります。
こうしてみると、一体何が真の自分の数値を反映しているのか、分からなくなりました。
KenUが思うに、結局どの数値も生体インピーダンスから算出しているのだから、生体インピーダンス値をそのまま示したくれたほうがうれしいです。
そして、何パターンかの体形シルエットを選択して、各人の体脂肪率、内臓脂肪、骨格筋率の計算アルゴリズムを変えられるようにすればよいのではないかと思います。
いまさらなんですが、「タニタにしておけばよかったなぁ」なんて思ったりしています。
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