今回は、以前投稿したストーマ装具サンプル(ダンサック ノバライフ1マキシ)の試用記事の続編です。
内容は、ノバライフ1に簡単な工夫を加えて試用した結果についてです。
その結論は、私KenUの場合、ストーマ周囲皮膚の状態を悪化させることなく、比較的快適な使用感を得ることができました。
※以前の記事リンク⇒『人工肛門造設10年にしてノバライフ1 マキシを初試用!』
まずはじめに。
ノバライフ1マキシ(下写真左)とノバライフ1(下写真右)とでは、面板の大きさとパウチの容量が異なるだけで、構成・構造は同じです。
パウチの構造は、ノバライフ1TREとも同じなので、その詳細は『理想に迫る一品系ストーマ装具 dansacノバライフ1 TRE 試用レビュー』を参照ください。
以下、ノバライフ1マキシを「マキシ」といい、ノバライフ1を「ライフ1」といいます。
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では、ライフ1を試用していきます。
ストーマホールの大きさと位置は、マキシ試用のときと同じです。
つまり、スターターホールの上端を基準にして切り取りました。
マキシ試用時にはパウチが真空化してパンケーキングになりやすかったので、ライフ1では消臭ガス抜きフィルターを粘着テープで塞ぐことにしました。
それには自宅にある適当な粘着テープを使いました。
消臭ガス抜きフィルターのガス抜け部の膜に粘着剤が付かないように、ビニールテープの粘着剤の一部分を優肌絆スキンカラーで覆っています。
ところで、後から「しまった」と思ったことがありました。
それは、パウチに溜まったガスを抜くとき、粘着テープを剝がしやすいように「はがししろを設ければ良かった」ということ。
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ライフ1の装着は入浴後にしますが、その際、きしめん状に伸ばしたストーマシール製品をストーマ周囲の皮膚に貼り付けておきます。
マキシのときはアダプトを使いましたが、今回はTREシール(製品番号072-98)を使いました。

https://ikinarilarc.com/2019/11/09/template-improvement/
ライフ1は、面板が下腹部正中線に架かることなく、面板にローウエストのボクサーブリーフのウエストゴムが被さることもなく、装着感は良好です。
また、パウチがオティンティンに触れないので、パウチを折りたたまずに入浴できます。
装着から24時間後、マキシ試用時のように、面板に大きな浮きしわが入ることはありませんでした。
ライフ1のように小さい面板の場合、それ自体に折りしわ、よれができにくくなるので、具合がいいです。
ところで、マキシは面板外周部に三日月形状のテープ材を貼れませんが、ライフ1は上下に挟むように貼ることができます。
入浴時に、お湯で面板成分が溶けださないように、マキシ試用時と同様にライフ1にもカテリープラスカーブを貼ることにしました。
ただし、通常3枚貼るところ、3枚とも半分の幅に切って、6分割した3枚を貼りました。

面板周囲の防水が出来ればよいだけなので、それで十分です。
また、1回分で2回使用できるようになるので経済的です。
さらに、下写真のとおり、面板に貼る部分と皮膚に貼る部分のバランスもよくなったと思います。
ライフ1の装着は2日間(48時間)としました。
面板をリムーバではがした後の観察では、面板下への便の潜り込みや、ストーマ周囲皮膚の異常はありませんでした。
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パウチの操作性は、マキシのときと同じです。
消臭ガス抜きフィルターを塞いだことが功を奏してパンケーキングにならず、便がパウチの下部に落ちやすくなったので、便排出とパウチ内掃除に四苦八苦することはなかったです。
ただし、パウチの容量が500mLしかないので、何度もトイレに便を捨てに行かなければならなかったのは面倒でした。
就寝中の真夜中に、パウチにガスと便が目いっぱい詰まって、パウチが破裂しそうなくらいパンパンに膨らんでいることに気が付いて焦りました。
そういったこともあり、3日目の試用をやめたわけです。
そして常用のツーピース装具に付け替えました。
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以上、ライフ1の試用では、マキシ試用時と異なり、比較的快適な使用感が得られました。
しかし残念ながら、ライフ1に乗り換えることはないでしょう。
その理由は次のとおりです。
- パウチの容量が小さい
- ストーマパウチカバーが使えない(装具の構造的にカバーを引掛けられない)
- パウチ便排出部のプロトルードが邪魔(マキシの記事参照)
やっぱり、マキシ試用記事の最後部の余談に書いたような製品を試してみたいですね。
最後に、サンプルを提供してくださったダンサック様に感謝申し上げます。
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以下、余談です。
ずいぶん前から、TREシールは昔に比べて引き伸ばしにくくなった、とKenUは感じています。
製品の見た目の艶が減って、引っ張ったときにボソボソした感じでスーッと伸びてくれず、途中でひび割れが生じて切れることがあります(※本記事内の写真でもわかると思います)。
少し温めてからでも同様です。
なので、今ではTREシールを購入したいと思わなくなりつつあります。
製品特性が変わったとしか思えず、KenUは次のように推測しました。
- 原材料メーカー都合の製造中止に伴い、原料メーカー、規格、グレードなどを変更した
- コストダウンのために配合組成を変更した
- 製造設備(ニーダールーダー)の老朽化により、工場や生産機械を更新した、または製造パラメータを変更した。
- 製品が継時的に劣化した
要因は一つではなく、複数かも知れません。
じつは、KenUが定年退職以前まで勤めていた工場でも、上記理由による変更は日常茶飯事で、開発部隊は新製品を開発するよりも、これらの対応で苦労してましたね。
【注意】上記余談は、あくまでもKenUが勝手に思っているだけの内容であって、TREシールについて事実確認はしていない、詳細不明ということをご理解ください。
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