結論から先に述べると、サンプルをいただいたダンサックさんには申し訳ないのですが、ノバライフ1 マキシは期待外れでした。
以下、その詳細を説明していきます。
なお、私KenUのストーマの場合の個人的な感想であって、当該製品を快適に使用されている方も大勢いることと思います。
まずは前置きから、ノバライフ1を試用した理由を説明します。
KenUは永久ストーマを造設して10年が過ぎています。
これまでずっと、ホリスターの2ピース装具・ニューイメージロックンロール(パウチ:製品番号18193)、ニューイメージ FWF テープ付 (平面・面板:製品番号14203)を使っています。
ただし、イベントのタイミングで1~2日での装具交換が必要になる場合、ダンサックの1ピース装具・ノバ1 フォールドアップ(製品番号824-15/10)を装着します。
というのは、使用日数あたりのコスト的な理由からです。
下表に、使用日数と1日当たりの価格を示します。
| 1日使用 1日当たり | 2日使用 1日当たり | 3日使用 1日当たり | 4日使用 1日当たり | 5日使用 1日当たり | |
| ニューイメージ(2P) 価格:1,100円 交換目安日数:1~5日 | 1,100円 | 550円 | 367円 | 275円 | 220円 |
| ノバ1(1P) 価格:560円 交換目安日数:1~3日 | 560円 | 280円 | 187円 | - | - |
| 2P-1P差額 | 540円 | 270円 | 180円 |
2日程度での装具交換になると、2ピース装具はコスト的に不利です。
価格面で有利なノバ1 フォールドアップだけど使用上の不満点があり、他の装具候補を色々試しています。
☆
2020年に『理想に迫る一品系ストーマ装具 dansacノバライフ1 TRE 試用レビュー』という記事を書きました。
TRE皮膚保護面板がKenUには合わなかったので、TREではない面板だったらよいのではないか?という興味から、今回、ノバライフ1マキシ(下写真左)とノバライフ1(下写真右)のサンプルを取り寄せました。
ノバライフ1は、以前試用したノバライフ1TREとパウチの形状と構造は同じですが、面板のスターターホールの位置が異なり、面板の中央部ではなく上部寄りに設けられています。
ノバライフ1TREを試用したときにパウチ容積が小さいと思ったので(最大500mL)、今回はノバライフ1マキシ(以下、「マキシ」という。)を試してみようと思った訳です。
マキシ(下写真左)の容量はノバ1(下写真右)と同程度と思います。
ところで、KenUは常時携帯の装具を2ピース装具面板の箱に入れ、それをボディーバッグに入れて持ち歩いています。
ノバライフ1もマキシも、その箱に収まるのでグッドです。
☆
では、マキシを試用していきます。
ストーマホールの大きさは、最近のテンプレートと同じにします。
本来なら、面板の中央に穴を開けたいところですが、スターターホールの上端を基準にして切り取りました。
入浴後、Adapt皮膚保護シール(製品番号7806)を1/16分割してきしめん状に伸ばしたものを、ストーマ周囲の皮膚に貼り付けてから、マキシを装着します。

https://ikinarilarc.com/2019/11/09/template-improvement/
マキシの面板に、ローウエストのボクサーブリーフのウエストゴムが被さってしまいました。
なので、ちょっと気に入りません。
装着から24時間後には、面板に大きな浮きしわがよってしまい、そのひずみがストーマ付近にまで達していました。
ですが、かゆみ、つっぱり、圧迫などの違和感はとくにありませんでした。
マキシは、面板の外面周囲の余白が少ないので、フレキシフィット加工ができないのが難点です。
このままお風呂に入ると、しわ部分からお湯が入って、面板が溶解して剥がれる恐れがあります。
したがって、面板周囲にフランジエクステンダーか防水テープを貼りたいところ。
ですが、難点が・・・
三日月形状のテープ材が貼れません。
カテリープラスカーブは何とかぎりぎり貼れました。
このような面板なので、恐らく市販のストーマパウチカバーも取付けできないのではないかと思います。
2日目も入浴してからカテリープラスカーブを剥がして、もう1日過ごしました。
ということで、マキシを72時間装着し続けました。
面板をリムーバではがした後のストーマ周囲皮膚に異常はなかったです。
☆
次に、パウチの操作性について、感じたことを述べます。
コロコロ便のときは、当たり前ですがパウチからの排出しやすさに問題はありません。
ですが、柔らかめの便がパウチの下に溜まったときには、排出しにくかったです。
- 長さがない幅広のパウチということ
- 便とストーマ下部の空間距離が短くなるので、パウチの上から便を手でにぎって縦長に成形しにくいこと
- パウチ内部に便の落下を妨げる突起部分(プロトルード)があること
これらが要因かと思います。
また、消臭ガス抜きフィルターが優秀すぎて、パウチが真空化しやすかったです。
そして、便がパウチの下に落ちにくい。
フィルターにテープを貼って塞いで使ったほうが良かったかも知れません。
パウチが真空化して泥状便がパンケーキングになったときには、とにかく便を排出するのが大変でした。
☆
以上、想像と異なり快適に試用できなかったので、マキシに切替えることはないです。
それにマキシはちょっと値段も上がるんですよね。
| dansac | ノバ1 フォールドアップ | ノバライフ1 | ノバライフ1 マキシ |
| 入数 | 10枚/箱 | 10枚/箱 | 10枚/箱 |
| 価格 | ¥ 5,600 (非課税) | ¥ 6,100 (非課税) | ¥ 7,100 (非課税) |
マキシではないノバライフ1を試用した続編の記事『【続】dansacノバライフ1 を工夫して使ってみた!』も書きました。
☆
以下、余談です。
冒頭で述べたノバ1フォールドアップの不満点について、列挙してみます。
- 消臭ガス抜きフィルターが詰まりやすく、バルーニングになりやすい
- 便排出操作時にパウチのロールアップ部のプラスティックプレートの端の粘着が剥がれ、フィルムの端がよれて、便遮断性が悪化する(※ロールアップ部を開いたときに、便汁がロールアップの内側まで染み出していることがあり、手に付着する)
- パウチのフィルムが二重構造になっていて、フィルム間に便汁が入り込む(※ちり紙ねじりん棒でふき取れない)
- 面板をそのまま貼ると腹部中央切開部にかぶさり違和感がある(※なので面板をハサミでカットして使っている)
- 面板を横向きにできないので携帯用の箱に入れにくく、面板端部がやや折り曲がる
あくまで私の個人的な不満点ですけど(笑
1は、マキシと同じ消臭フィルターを採用する
2は、マキシと同じ便排出口のロールアップ構造にする
3は、ノバ1フォールドアップの形状と容量はそのままで、マキシと同じパウチの1重フィルム構造にする
4と5は、面板を菱形ではなく長方形の向きにする(※ニューイメージは長方形の向きでつかっている)
だったらいいのかな?なんて思ったりします。
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