以前、『Excelで日本在住の人ががんと診断される確率(累積がん罹患リスク)を計算してみた』という記事を書きました。
さて、私KenUは51歳のときに直腸がんで永久人工肛門(永久ストーマ)を造設しました。
そこで今回、生涯で直腸がんと診断される確率と、永久ストーマになる割合を計算してみました。
その結果、KenUのケースはまれであったことが分かりました。
※国立がん研究センターによる公表値と本記事の計算値にずれがあることに御留意ください。
計算方法は以前の記事を参照してください。
Excelワークシートの「全部位のがん罹患数」を「直腸がん罹患数」に置き換えるだけで、自動的に計算できます。
0~4歳を起点として、各年齢時点において直腸がんになる確率をグラフにしました。
生涯での累積罹患リスク(確率)は、
- 男性:6.524%(15人に1人)
- 女性:3.444%(30人に1人)
となります。
「全ての部位のがんになる確率(2人に1人)」と比べて、かなり低いことが分かります。
では、直腸がんのうち、永久ストーマが造設されるのはどれくらいの割合でしょうか?
次の仮定により計算します。
- A)身体障害者手帳(ぼうこう及び直腸機能障害)保有者=永久ストーマ
(便または尿路、ダブルストーマ含む) - B)ストーマ造設の病因の90%は直腸がん・膀胱がんと仮定
(卵巣がん、クローン病、その他は少数とみなす) - C)直腸がんと膀胱がんとでストーマ造設割合は同等と仮定
(統計上、便ストーマと尿路ストーマは区別されていないため) - D)身体障害者手帳(ぼうこう・直腸機能障害)新規登録数1) 約3万人/年
- E)直腸がん罹患数2) 約5.2万人/年(近年、毎年ほぼ同様の傾向)
- F)膀胱がん罹患数2) 約2.4万人/年(近年、毎年ほぼ同様の傾向)
- G)数値上の男女差は無視(区別データなし)
- H)計算式:直腸がんにより永久ストーマになる割合(%)=D×B/(E+F)×100
【出典】
1)政府統計e-Stat・ぼうこう直腸機能障害 身体障害者手帳交付台帳登載数(2021年)
2)政府統計e-Stat・全国がん登録、年齢階級別罹患数:部位別、性別(2021年)

上記の仮定に基づいて計算すると、直腸がんにより永久ストーマになる割合は35.5%(3人に1人)となりました。
すると、生涯で永久ストーマになる確率は次のとおりです。
- 男性:6.524×0.355=2.3%(100人に2人)
- 女性:3.444×0.355=1.2%(100人に1人)
※本計算は公開統計を組み合わせた推定であり、医学的に厳密な値ではありません。
とはいえ、大きく現実と乖離しない範囲の推計値ではないかと、KenUは考えています。
KenUは51歳で直腸がんのため永久ストーマになりましたが、今回の計算により50~55歳で直腸がんになる確率は0.360~0.622%(Excelの図)であることが分かりました。
さらに、50~55歳で永久ストーマになる確率は0.13~0.22%(1,000人に2人)と計算でき、KenUは統計的には少ないケースであることが分かりました。
これは、宝くじのナンバーズ3(ストレート:1/1,000)、ロト6(4等:9,990/6,096,454)に近い確率です。
【補足】
インターネット上では、大腸がん、結腸がん、直腸がん、肛門がんの区別が曖昧になっている記事や、一時的人工肛門と永久人工肛門の区別が不明瞭な記事がよく見られます。
本ブログ記事では、明確に「直腸がん+永久人工肛門」に限定して計算していますので、誤解のないようご注意ください。
なお、「大腸がん」とは「結腸がん+直腸がん」を指し、近年の罹患数は年間約15.5万人です。
この「大腸がん」から永久人工肛門になる割合は、計算上 約12% となります。
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