以前書いた記事『タイヤに窒素を入れる理由のウソ・ホントと科学的根拠』の中で、タイヤの空気圧を調整するときの注意事項についても書きました。
そこで今回は、乗用車用タイヤの空気圧を確認するためのガジェットをまとめてみました。
また、日・米のタイヤゲージの規格についても紹介しました。
タイヤ給気バルブ差込み口金と圧力計が一体となったホースなしのエアゲージは、多くのユーザーが使いにくいと感じています。

おすすめは、ホース付きエアゲージです。
そこで、国内販売されている製品を以下にまとめました。
ブランド(社名)、品名、F.S.(フルスケール・最大圧力)、精度(測定誤差)を記載した製品一覧表を下に示します。
【表がモニター画面からはみ出す場合、表を左へスワイプしてください】
| ブランド | 品名 | F.S. | 精度 | 備考 |
旭産業![]() | ぬきボタル AD-206 | 600kPa | ±10kPa | 会社概要:エアゲージ専門メーカー 製造元: 旭産業 |
エーモン工業![]() | エアゲージ No.8821 | 500kPa | ±2% (±10kPa) | 会社概要:開発・製造・販売 製造元: 青島英門工業有限公司(中国) |
大橋産業![]() | タイヤゲージ No.1224 | 400kPa | ±5% (±20kPa) | 会社概要:企画設計・生産(輸入)・販売 製造元:不明 |
ブリヂストンモータ-サイクルタイヤ![]() | レーシングエアゲージ RCG-20 | 400kPa | ±10kPa (※ ±6kPa) | 製造元: 旭産業 |
モノタロウ![]() | タイヤゲージ | 600kPa | ±15kPa | 製造元:不明 |
AstroAI![]() | エアゲージ | 700kPa | ANSI B 40.1 Grade B ±3% F.S. (±21kPa) | 製造元: Chongqing Maiyi Technology Co., Ltd (中国) |
ETHOS Design![]() | 究極・エアゲージ YAG-400 | 400kPa | 記載なし (Hafner TE-091と同じならANSI B 40.1 Grade B) | 製造元:不明 【推測】Chin Ray Industrial Co.,Ltd (台湾Hafner) |
Koshihara![]() | タイヤゲージ KK597 | 400kPa | ANSI B 40.1 Grade B ±3% F.S. (±12kPa) | 製造元:不明 |
MONSTER SPORT![]() | エアゲージ 白993121-0000MW 黒993121-0000MB | 400kPa | 記載なし (Hafner TE-051と同じなら±2.5% F.S.) | 製造元:不明 【推測】Chin Ray Industrial Co.,Ltd (台湾Hafner) |
STRAIGHT![]() | エアゲージ 15-640 | 500kPa | ±2% (±10kPa) | 製造元:不明 |
ブランドのうち、メーカーは旭産業、エーモン工業、大橋産業のほか、米国のAstroAIがあります。
しかし、旭産業以外のブランドは、外部企業が製造するエアゲージのOEM製品を取り扱い販売しています。
各製品の製造元は、分かっているもの、不明なもの、推測できるものがあり、それぞれ備考欄に記載しています。
エアゲージに関して、日本産業規格(JIS)があります。
JIS D8201 – 1994『自動車用タイヤゲージ』から、種類、目盛り、誤差の規定を抜粋した表を下に示します。
| 種類 | 目盛範囲 | 最小目盛 | 指度誤差※1 |
| 低圧用 | 100~400kPa (1~4kgf/cm2) | 10または20 | 最小目盛±1以下 例:±10kPa |
| 高圧用 | 100~1000kPa (1~10kgf/cm2) | 100~400は20 400~1000は20または50 (1~4は0.2, 4~10は0.2または0.5) | 最小目盛±1以下 |
| 特殊用※2 | 100~1100kPa (1~11kgf/cm2) | 100~1100は10 400~1100は20 (1~4は0.1, 4~11は0.2) | 最小目盛±1以下 |
※2)特殊用は、試験のための標準ゲージとしてもよい
なお、本ブログで取り上げた製品がJISに準拠しているかどうかの情報はありません。
一方、AstroAIとKoshiharaの製品は、ANSI B40.1 Grade Bに準拠となっています。
※ANSI:American National Standards Institute(米国規格協会)
ANSI/ASME B40.1の各グレードの許容誤差を下の表に示します。
| Accuracy Grade | Lower 25% of range | Middle of range | Upper 25% of range |
| A | 2% of span | 1% of span | 2% of span |
| B | 3% of span | 2% of span | 3% of span |
| C | 4% of span | 3% of span | 4% of span |
| D | 5% of span | 5% of span | 5% of span |
Grede Bでは、F.S.での精度は±3%ですが、実使用レンジ(200~300kPa)の精度は±2%になります(300kPaの誤差は±6kPa)。
なお、海外の60psiと100psi単位の製品をkPaに換算して製造・輸入したエアゲージは、それぞれ400kPaと700kPaになります。
次に、Amazonでの評価と価格(2024年5月7日現在)を見ていきます。
【表がモニター画面からはみ出す場合、表を左へスワイプしてください】
| Amazonアソシエイト リンク | 品名 | 価格 (税込み) | 評価数 | ☆5 % | ☆4 % | ☆3 % | ☆2 % | ☆1 % |
| 旭産業 | ぬきボタル AD-206 | ¥17,444 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| エーモン工業 | エアゲージ 8821 | ¥2,191 | 8,480 * | 48 | 28 | 16 | 3 | 4 |
| 大橋産業 | タイヤゲージ No.1224 | ¥2,400 | 182 | 45 | 27 | 19 | 6 | 3 |
| ブリヂストンモータ-サイクルタイヤ | レーシングエアゲージ RCG-20 | ¥13,618 | 170 | 69 | 22 | 5 | 0 | 4 |
| モノタロウ ※Amazon販売なし | タイヤゲージ | ¥2,959 | – | – | – | – | – | – |
| AstroAI (米国) | エアゲージ | ¥1,799 | 4,830 | 42 | 33 | 16 | 3 | 6 |
| ETHOS Design | 究極・エアゲージ YAG-400 | ¥3,255 | 566 * | 54 | 27 | 12 | 2 | 5 |
| Koshihara | タイヤゲージ KK597 | ¥1,796 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| MONSTER SPORT | エアゲージ 白993121-0000MW 黒993121-0000MB | ¥3,500 | 726 | 50 | 31 | 11 | 3 | 4 |
| STRAIGHT | エアゲージ 15-640 | ¥4,290 | 230 | 55 | 27 | 8 | 2 | 7 |
*印を付した評価数は、他の品番の製品を合わせた数字になっています
BRIDGESTONEのロゴが入ったレーシングエアゲージRCG-20の評価が一番高くなっています。
精度はJIS D8201同等レベルなので問題ないと思います。
測定値保持機能は無いようです。
値段が高いので、お金に余裕がある人は選択したらよいでしょう。
次に評価が高いのがSTRAIGHTのエアゲージ15-640。
値段はそこそこ高いです。
安価なエアゲージが欲しい人は、他のブランド製品の選択になります。
製造元に注意して、JIS(±10kPa)またはANSIグレードBの精度を満たすもので、値段とAmazonレビュー・評価内容を総合的に判断して商品を選んだらよいでしょう。
ということで、筆者は、エーモン工業のエアゲージNo.8821を購入しました。
外箱裏面にMADEIN CHINAの記載があります。
別紙での取り扱い説明書は付属していません。
外箱に使用方法と使用上の注意の記載があります。
いちおうエアゲージを使用する上での注意点を書いておきます。
- 車両指定空気圧はタイヤが冷えた状態が基準なので、走行後のタイヤ温度が上昇した状態で空気圧を測定しない
タイヤを車に装着したとき・未装着のときで圧力が変わるので、未装着タイヤの空気圧を測定しない( ※訂正:記事リンク⇒『車のタイヤ装着前後で空気圧はどれくらい変わるのか?』)- 精密機器なので、乱暴に取扱わないように要注意
- 衝撃・振動・極端な温度変化により精度が低下するので車載厳禁
- 測定圧力は目安であり絶対値ではない
ガスを抜くときの持ち方は、右手と左手で変える必要があります。
左手で持つときは、中指でガス抜きボタンを押すと良いと思います。

右手のときは、親指でガス抜きボタンを押すように持つとよいでしょう。

いろいろなエアゲージのレビューで「ガソリンスタンド(ガソスタ)で入れた空気圧と数値が違うから精度が悪い」というのを見ます。
しかし、ガソスタのコンプレッサーの圧力計にも誤差はあり、絶対的に正しいとは言い切れません。
最低でも±1 psi(±6.895 kPa)の誤差はあります。
なので、ガソスタの数値と購入したエアゲージの数値とを比較して20kPaくらいの差が生じる場合があるのは容易に理解できます。
アナログタイヤゲージは仕組み的に経年劣化により精度が落ちるので、定期的に買い替え、デジタルタイヤゲージとの併用がお勧めです。(下記関連記事参照)
【関連記事】
参照リンク ⇒ 『アナログタイヤゲージの精度確認に最適なデジタルタイヤゲージを導入。ETENWOLF T300 Plusの実力は?』
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