私KenUは以前、「おすすめエアゲージ精度比較 タイヤゲージはどれを買えばいいのか?」という記事を書きました。
そこでは、測定精度の比較や規格、取扱い上の注意点など説明しました。
今回、アナログ(ダイヤル式)タイヤゲージの精度確認用として使用するために、デジタルタイヤゲージを新たに購入しました。
この記事では、それぞれの測定原理、特徴、そして実測比較の結果を詳しく紹介します。
■ アナログタイヤゲージの測定原理
ブルドン管(Bourdon tube)方式
【 仕組み】
- 中が空洞の金属製の細い管(C型・螺旋・ヘリカル形状)が使われる
- 空気圧がかかると、その管が「伸びよう」として形状がわずかに変わる
- その動きをレバー&ギア機構(セクターギア)で針に伝え、目盛りとして表示する
【 特徴】
- 構造がシンプルで応答性が速い
- 機械式のため、長期使用によるギアの摩耗やゼロ点ズレなどの経年劣化が起こる
- 温度・衝撃・振動に弱く、誤差が生じやすい
- 定期的な精度確認が必要
■ デジタルタイヤゲージの測定原理
デジタルゲージにはMEMS(半導体)方式の圧力センサーが採用されており、代表的に次の2方式があります。
①圧阻性式(Piezoresistive)
【仕組み】
- シリコン膜(ダイヤフラム)が空気圧でたわむ
- その上に形成されたピエゾ抵抗の抵抗値が変化する
- その抵抗変化を電圧変化として読み取り、空気圧に換算して表示
【 特徴】
- 小型・安価で高精度
- 温度補償回路を入れられる
- ゼロ点が狂いにくく安定性が高い
- タイヤゲージに一般的に使われる
②静電容量式(Capacitive)
【仕組み】
- 圧力で変形する膜と固定電極の距離が変化する
- それによりコンデンサ容量が変化
- その変化を圧力として検出
【特徴】
- 高価だが温度変化に強く長期安定性が高い
- TPMSや高級デジタル圧力計で採用される
■ アナログとデジタルの違い(比較表)
| アナログ | デジタル |
|---|---|
| 経年で測定値にずれが生じる | 経年劣化が少なく安定性や精度が高い |
| 振動や衝撃に弱い(車載厳禁) | 軽量コンパクトでアナログほど振動・衝撃の影響を受けにくい |
| エア抜き機構により空気圧調整ができる | 測定のみ、空気圧調整できない |
| 電池不要 | 電池が必要 |
■ 今回選定のデジタルタイヤゲージ
アナログとデジタル両方のタイヤゲージを持つと精度確認が容易になるため、米国Amazonのレビュー評価が非常に高いETENWOLF T300 PLUS(エテンウルフT300プラス)を購入しました。
(※2025年12月現在、★5=79%、★4=12%、★3=3%)
米国国家規格のデジタル圧力計精度等級に準拠し、高い精度の仕様になっています。
ETENWOLF T300 Digital Tire Pressure Gauge
- 電源:単4電池 × 2本
- 測定レンジ:3~200 PSI(21~1379kPa)
- 動作環境:-20°C~54°C
- 精度:ANSI B40.7 2A グレード(誤差 ± 0.5%)
- 表示単位:PSI / Bar / kPa 切り換え可能
【購入価格】
¥1,798(税込み)-¥468(プロモーション割引)
= 合計1,330円
↓ Amazonで見てみる(アソシエイトリンク)

■ アナログとデジタルの空気圧測定比較
KenUの車(MercedesーBenz GLA 220 4MATIC)の指定空気圧は、フロントタイヤ230kPa、リアタイヤ220kPaです。
今秋にブリヂストン ブリザックVRX3を購入した際、冬の気温低下を見越して、自分で空気圧を10~15kPa高めに調整していました。
そこで、外気温が ー1℃ に低下した早朝の冷間時に、空気圧を測定しました。
測定結果
比較対象は、1年7か月前に購入し、何度か使用しているエーモン工業のエアゲージNo.8821(アナログ)です。
| タイヤ位置 | 指定空気圧 | エーモン工業 エアゲージNo.8821 測定値 | エテンウルフ T300プラス 測定値 |
|---|---|---|---|
| フロント | 230 kPa | 225 kPa | 229 kPa |
| リア | 220 kPa | 220 kPa | 222 kPa |
- エーモン工業 No.8821は、エテンウルフよりわずかに低めの値を示しました。
- どちらも指定空気圧に近く、極端な差は見られませんでした。
- したがって、エーモン工業 No.8821の精度低下はほぼないと判断できました。
- アナログは、定期的にデジタルでチェックして空気圧調整に使うと安心。
■ 結論
アナログ単体では不安だった測定値の確からしさをデジタルで確かめられるメリットは大きく、アナログタイヤゲージとデジタルタイヤゲージを揃えるのは非常に有効と感じました。
また、ETENWOLF T300 Plus は精度・使いやすさの点で、アナログタイヤゲージの精度チェック用として、十分に役立つ性能があると判断しました。
IKINARI LARCをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。




