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さて、KenUが人工肛門を造設する以前に 「はがすときに痛くない絆創膏(医療用粘着テープ)「優肌絆」・ほくろ除去にも」 という記事を書いています。
ストーマになってから、それを増々色々なシーンで使うようになり、ストーマパウチの真空化現象を抑制する用途にも使用しています。
ということで、KenUのやり方を紹介したいと思います。
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現在使用しているストーマパウチ(ホリスター ニューイメージロックンロール)には、ガス抜き用のフィルターがついています。
白い部分の上にガスの排気口があるのが見えます。

構造は、↓こんな感じ。

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フィルター付きのストーマパウチを使用していると、空気が抜け過ぎて、真空パックのようになることがあります。
まるで、レトルトパウチ食品のようです(笑
そうなってしまうと、便が袋の下に落ち難くなったり、ストーマまわりの皮膚が圧迫されて違和感があったり、面板の下に便が潜り込む要因になったり、いろいろと差しさわりがあります。
真空化したら、ある種のツーピース装具では部分的にフランジを外して空気を入れることも可能ですが、たいていのストーマ装具では便排出口を開けて空気を入れるしかありません。
そういったことから、ストーマ袋の空気が抜けないようにする方法として、専用シールやテープでフィルターを塞ぐことが提案されていて、ビニールテープを貼る人もいるようです。
一方、真空化することが必ずしも悪いことかと言われると、KenU的にはなんとも微妙です。
というのは、真空化によって助かることもあったからです。
排便時に腹部が圧迫されることで、就寝中の多量の排便に気が付き、夜中にトイレに行くことができるんですね。
そういう訳で、完全にフィルターを塞ぐことには気持ちとして抵抗があり、完全に塞いでしまうと放屁時のガス抜きも面倒になるし、完全に塞ぐことなく空気が抜ける速度を遅延、コントロールする方法はないか?と思案した訳です。
適度にフィルターを塞げないか?と・・・
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つまり、適度な気体透過性があって、容易に着脱可能な粘着テープをフィルターに貼ればいいんです。
では、どんな粘着テープを貼ればいいの?
梱包用テープ(布テープ)、電気絶縁用テープ(ビニールテープ)、事務用テープ(セロファンテープ)、スポーツ用テープ(強撚布テープ)、医療用テープ(紙テープ、不織布テープ)など、いろいろとあって困りますよね?
はい、試してみなければわかりません(笑

とりあえず、KenUは水泳や入浴時にも使用しているので、優肌絆スキンカラーを試してみました。
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いつも、12mm幅と25mm幅と両方購入しています。

まず、25mm幅の優肌絆を貼ってフィルター部排気口を塞ぎます。

でも、これを1枚を貼っただけでは、まだ真空化します。
なので、その上からさらにもう1枚、12mm幅テープを重ね貼りします。
このときに、テープの端を少し折り返して、剥がししろを設けます。

これでもまだ空気は抜けますが、だいぶ真空状態になりにくくなりました。
空気の抜けが悪いと思ったときには、重ね貼りしたテープを剥がしてコントロールします。
なお、1枚目のテープを剥がす場合には、気を付けないとフィルターの半透過性膜(白色の上に被さっている薄くて透明な柔軟性フィルム)まで剥がしてしまうので注意が必要です。
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とまあ、KenUは今のところはこんな感じでやっていますということであって、空気の抜け具合は、使用しているストーマパウチ、使用日数、便の性状、放屁の量、など個人差によってそれぞれ異なると思うので、各人にあった方法を見付けるのがよいのかなぁ~と思います。
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