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さて、以前「ストーマ装具を交換するときに、どんな皮膚洗浄料を使用するのが良いか?」という記事を書きましたが、今回、海外の皮膚洗浄料を輸入してみたので、記事にしたいと思います。
ebay.comから輸入したのはこれ↓

Coloplast Bedside-Care(コロプラスト ベッドサイドケア←参照リンク:米国コロプラストHP)※日本国内では未販売。
$5.57 USD +$4.99 USD ( 配送手数料 )=合計 $10.56 USD ( ¥1,286 JPY)
※外貨換算レート: 1 日本円 = 0.00821576 米国ドル
別にフォーム(Foam:泡)製品もありますが、ちょっと高かったのでこちらにしました。
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これを購入することになる事の起こりは、3月と4月と遠出する予定があり、旅行用に持ち運びできる清拭料があったほうがいいのかな?と思ったからなんです。
国内のコロプラスト製品には、「シルティ 水のいらないもち泡洗浄」( 180ml、¥1,980/本)というのがあります。
でも、国内品を購入せず、あえて海外品を購入してみた理由はつぎのとおり。
1.ストーマ先進国で販売されている製品がどのようなものか知りたかった。
2.pH-balancedと書いてあり、根拠はないが、なんとなく良さそうに思った。
3.興味本位で、普段使用しているものと異なる製品を試してみたかった。
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はい、さっそく使ってみました。
手のひらにシュシュとポンピングして液を出して、手でこすって泡立てればいいだろうと思ったのですが、ほとんど泡立ちません。
泡立たないまま、無理やりストーマとストーマ周囲皮膚を洗ってみたけど、泡にならないので滑りが悪くて、とても洗い難かったです。
お湯を付け足ししながら、ぬるぬるにしてあげないと洗えませんでした。
しかも、香料のにおいがきつい。
いかにも外人向けという感じ?のにおいです(笑
また、無駄な物を買ってしまいました(汗
とまあ、これでおしまいならブログ記事にはしません。
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ここからが本題です。
ああ、そうなのか。
わざわざボトルの清拭料を買わなくても、世の中にはこんなものがあるのね。
起泡できる小さなプッシュポンプ容器が。
コロプラストベッドサイドケアを詰め替えてみると・・・

おっ!
しっかりと泡立つではありませんか。
ストーマもうまく洗浄できました。
注意:泡ポンプは、どろどろっとしたボディーソープには使用できないかも。
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そして、グラフィックソフトとインクジェットプリンターでボトルラベルを作ってみました。
※ハビナースは画像コピーで作成。 コロプラストのほうは、ドローソフトで作成(フォントが違うけど)。

これで、普段づかいの清拭料も持ち運び可能ですっ!
あっ、清拭料文字下の500mLを30mLに修正するの忘れたぁ~(笑
ハビナース 清拭料 泡タイプ/10676 500ml
←Amazonで見てみる。
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最後に・・・
ベッドサイドケアは、ストーマ洗浄にはもう使わないかも。
ストーマ粘液に吸着しやすい成分がいろいろと配合されているので、ちょっと不安。
殺菌剤:塩化ベンゼトニウム0.1%配合
成分:
水
ラウロアンホ酢酸Na(両性界面活性剤、シャンプー、身体洗浄剤)
コカミドプロピルベタイン(ヤシの実オイルが原料の両性界面活性剤)
グリセリン
ポリソルベート20(食品添加物、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、乳化剤)
クオタニウム-52(陽イオン界面活性剤、4級アンモニウム塩、洗浄剤)
クエン酸(pH調整剤)
クオタニウム-15(陽イオン界面活性剤、4級アンモニウム塩、防腐剤)
香料
EDTA-4Na(エチレンジアミン4酢酸ナトリウム、金属イオンキレート剤、製品劣化防止)
緑5(着色料)
ボトル裏面の説明書を読むと、この製品の本来の目的は、会陰の糞、尿の清拭みたいです。
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************** 関連記事 **************
ストーマ装具を交換するときに、どんな皮膚洗浄料を使用するのが良いか?
ストーマパウチにあまり変なもの入れたりしないほうが良いと思いますが・・・
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ぼむべいです。神戸在住、女性、昨年7月に直腸がんの腹腔鏡手術を経てストーマ保持者となりました。 手術の前からネットで情報を集めていてKenUさんのサイトを拝見、それ以来すっかりファンに・・・ というのもストーマ初心者にとっては本当にほしい、いわゆる「手引書」には載っていないような生の情報をとても懇切丁寧に写真やイラストまで含めてアップしてくださっているからです。どれだけ助けられたことか・・・本当にありがとうございます。
以前潤滑消臭剤のコラムでもなるほどと感心したのですが、今回の記事でもへえ~~、そうなんだ、と思ったことが。 装具やアクセサリー類の成分を本当によく研究されていますよね。
今回、ストーマ粘液に吸着されやすい成分について触れられていて、とても納得しました。このようなことはどうやって勉強されているのですか?私も食物や肌につける化粧品、薬剤(特に粘膜部分に直付けするものなど)については成分が気になりますが、消化管の粘液云々・・・ってすごいです。そこまで考えてストーマと向き合っているオストメイトってどれだけいるんでしょう??
今後も大いにフォローさせていただきます! ストーマのみならず、多才多芸ぶりを大いに発揮されて楽しい記事をアップしてくださいね。 ところでKenUさんに触発され、私も手作りパウチカバーに挑戦、今では夏用、冬用などオールシーズン対応で楽しんでいます。(ちなみに決して手芸が得意なタイプではありませんでした)
ぼむべいさん、こんにちは。
手術後まだ8か月とのことですが、お体の調子はいかがですか。
しばらくはあまり無理をなさらないでお大事にしてくださいね。
ところで、再コメント送信ありがとうございます。
しかも、たくさん書いてくださって、とても嬉しいです。
僕はストーマになる以前から長いことブログを書いていました。
ストーマになってからは、色々と調べても情報が少なかったので、これは自分に課せられた運命だと思うようにして、調べたり検討したことをビジュアルでわかりやすく記事にしようと思ったんです。
これから人工肛門になる人だけでなく、健常者、医療従事者、ストーマ関連メーカーの方々、ナースを目指している学生さん、いろいろな人にオストメイトのことを知ってもらいたいと思います。
パウチカバー手作りしたのですね。
妻を見ていると、裁縫が苦手でも、いったん作り始めると、楽しいみたいですね(笑
KenUさん
2月27日のトピックにコメント(初コメントです)していて途中で一瞬プロフィールページに移った後でコメントを再開しようと元のページに戻ったところ、ほぼ完成していたコメントが消えていました。いろいろ探したのですが見当たりません。そちらで読むことができたのならブログにアップされなくても全然かまわないのですが、もし跡形もなく消えているようでしたら再度入力させてもらいます。
ぼむべいさん、残念ですが投稿が完了していないコメントは記録されませんし読むことはできません。
私も他のサイトで同様のことを何度か経験しています。サイトによっては戻るボタンで戻っても、文字が残るところもあるようですが、ここは残らないのですね。私は、このようなことを避けるために、あらかじめメモ帳で書いておいてから、コピペするということもします。