180SXで一周だけ運転して免許返納した妻の話

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結婚後に取得した自動車運転免許証

妻が免許を取得したのは、私との結婚後、20代半ばのときでした。

私が妻に「運転免許取ってほしいな」ってお願いしたんです。
自分の代わりの運転手がいれば、外食したときにビール飲めるでしょ?

そうして妻は教習所に通い始めてくれて、数時間の教習をオーバーするものの、なんとか普通免許を取得。
当時、まだオートマ限定免許(AT免許)が導入されてなかったので、マニュアル免許(MT免許)です。

初ドライブコースは万博記念公園

免許取得後の初ドライブ。
「よーし、合格祝いにさっそく、ドライブへレッツゴー!」と誘ってみたものの、拒否。
「うちの車で運転し慣れなくっちゃ」と、なんとか説得しました。

行先は、当時住んでいた社宅近くの、休日に2人でよくランニングして、走り慣れているコース。
それは、万博記念公園の外周道路(大阪府道129号線(エキスポロード))。

1週5kmで、交通量も少なく、初心者でも安心と思ったのですが……

Google Maps より

180SXで一周して運転人生終了

車は、日産180SX TYPE II。
しょっぱな新車のスポーツカーというもんだから妻にとっては超プレッシャー(笑)

1989年当時の妻と180SX 社宅駐車場にて

エンジンをかけて、そろそろと走り出した妻。
低いドライビングポジションの視界にツインカムターボの挙動にビビりっぱなし。
ステアリングを握る手はガチガチ、顔はこれまでに見たこともない超真顔。

車線合流と車線変更のときに、「怖い怖い、無理無理」と叫ぶ妻。
「はい、今だっ!」とサポートする私。

無事に一周して停車したとき、妻は半泣き状態。
そして、「もう絶対運転しない」とキッパリとした返事が返ってきました。

それが妻の最初で最後のマイカー運転の経歴です。

「さすがに運転ポジションも加速も教習車と全然違うし、確かに無謀だったかな?」と、私も反省(笑)

1989年当時の妻と180SX 社宅駐車場にて

その後三十数年、高価身分証に

それからというもの、どこへ行くにも運転するのは私。
妻は完全ペーパードライバーを貫き通し、何十万円もかけて取得した運転免許は、「ただの身分証」に成り下がりました(笑)

で、数年前の妻の免許更新時に、私がこう言ったんです。
「更新費用もったいないし、今は身分証代わりになる『運転経歴証明書』を交付してもらえるから、返納しちゃったら?」

すると妻は「もう絶対に運転することもないし、そうしようかな」と同意しました。
60代で返納する人はそうそういないでしょうけれど。

新たな身分証代わりのカード取得

「運転経歴証明書」は、運転免許証に代わる公的な本人確認書類として利用できます。
写真付きで、見た目は免許証とほぼ同じ。
もちろん、身分証としてはマイナンバーカードもあるので、このカードがなくても困ることはありません。
でも、「安心して持ち歩けて便利」って、妻が言ってます。

運転経歴証明書の見本

免許を取ってくれたことに感謝

たった一度きりの運転で免許証が活かされなかったわけですが、私にとっては、妻の気持ちと努力だけで十分にありがたいと思っています。

180SXでの万博記念公園外周一周ドライブ……思い出しただけで、ほっこりしちゃいます。


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