まずは、この写真 ↓ 。

えるちゃん(アメリカンショートヘア ♀)のおしっこです。
血尿です。
現在、治療は終わってます。
通院(数日)のほか、自宅では、市販の総合栄養食から食餌療法食への切替えと抗生剤の投薬をしました。
以下、経過をお話しします。
朝からえるちゃんが、あちこちのトイレに何度も行ったり来たりして行動がおかしかったんです。
出ている尿も少量ずつ。
そして、えるちゃんとあお君(ミヌエット ♂)が喧嘩した後、数か所あるトイレの一つに血尿を発見。
動物病院は休日だったけど、えるちゃんのかかりつけ獣医にすぐに電話。
状況説明と問答から緊急性は低いとの判断。
ごはんを普通に食べ、走り回ったり、普通に元気。
翌日、月曜日に受診。
診断は膀胱炎。
尿がアルカリ性側に傾いていること、腎機能の指標となる検査値が悪化していることの説明を受け、さらにマイクロスコープで尿中に細菌や少量の微結晶(ストラバイト)を見せられました。
原因は不明ですが、もともと、えるちゃんのおしっこが濃いとは思ってました。
そして、臆病で神経質でストレスをためやすい性格でもあります。
私KenUと妻が動揺したことの一つが、獣医師の指示により、ごはんを尿路疾患用の食餌療法食に切替えなければならなくなったこと。
ロイヤルカナン(ROYAL CANIN)ユリナリーS/O ドライに、いっきに変更(ユリナリーS/O ライト ドライも試しました)。
これまでの総合栄養食やおやつをいっさい与えてはいけないということで、えるちゃんとあお君に違うごはんを食べさせるのは難しいので、必然的にあお君のごはんも替えることに。
えるちゃんは、初日にちょっとだけ口をつけましたが、それ以後ほとんど食べてくれません。
あお君ははじめから普通に食べてくれました。
えるちゃんがごはんを食べないことについてクリニックで相談すると・・・
- 療法食は美味しくないから、はじめは、ほとんどの猫が食べない
- 1週間まったく食べない猫もいる
- それでも死なないから大丈夫
- そのうちお腹が空いてどうしようもなくなって食べるようになる
- ヒルズ(Hill’s)尿ケアc/d療法食も扱っているが、うちの患者はだいたいロイヤルカナン
- ごはんをいろいろ変えて試す飼い主もいるが、猫がわがままになるからしないほうがいい
- (飼い主と猫とで)我慢大会をしてください
ということです。
我慢大会の結果、1週間で0.2Kg程度体重が減りましたが、少しずつごはんを食べるようになってきました。
人間と同じで、嫌いなものでも我慢して毎日少しずつ食べていると、だんだん好きになってくる、ということなのかな?
それから、ウェットの療法食、ユリナリーS/O ウェット パウチも病院で購入して、水分補給を兼ねておやつ代わりにあげることにしました。
1袋85g入りなので、えるちゃんとあお君に約20gずつ、2日に分けてあげています。
これまた、あお君はよろこんで食べますが、えるちゃんは食べ切ったり、ちょっとしか食べなかったり。
そうこうして、最初の通院から1週間、尿pHは酸性側に、尿中ヘモグロビン(血尿)は陰性、その他検査値も陰性で、膀胱炎治療のための投薬や通院は終了。
ただし療法食は継続し、腎機能の改善と再発防止をします。
そして、以前からの心筋症治療のための通院はこれまでどおり継続です。
【追加】2か月後、えるちゃんがウェット パウチを食べなくなったので、ドライだけになりました。
こうなってみると、あお君は大丈夫なのだろうか?と心配になりました。
少量の出血の場合、尿の色はほとんど変わらないので、血尿かどうか判別できません。
というわけで、ロイヤルカナンの尿中ヘモグロビンチェッカーを買ってみました。


血液中ヘモグロビン(Hb)のペルオキシダーゼ(POD)様作用により、テトラメチルベンジジン(TMB)を青色に発色させて血尿を検知するという製品。
我が家はシステムトイレなので、消臭シートの上にチェッカーの顆粒をまいてセッティングします。


あお君のおしっこは、顆粒が青くならず、Hb陰性。
ただし、ちょっと疑問に思ったことがあります。
今回アイリスオーヤマのクエン酸入りの消臭シートを使っていて、尿中ヘモグロビンチェッカーの取扱説明書の注意書きには、「クエン酸や過酸化水素などに反応し顆粒が青くなることがあります」とあります。
つまり擬陽性が出る可能性があるとのこと。
だけど、逆にクエン酸はTMBの着色を阻害して擬陽性ではなく偽陰性になるのでは?
測定原理
Hb + 過酸化物(※) + TMB → [HbのPOD様作用] → H2O + 酸化型TMB(青色)
(※使用している過酸化物は不明。過酸化カルバミド(CH6N2O3) → 過酸化水素 (H2O2)+尿素(CO(NH2)2) とか?)
ということで、クエン酸を含まないニャンとも清潔トイレ用 脱臭・抗菌シートでも試してみました。
その結果、あお君もえるちゃんも、尿中のヘモグロビンは陰性でした。
安心しました。
ちなみに、「ニャンとも清潔トイレ」は、2024年6月3日(月)をもって花王株式会社からエステー株式会社に事業譲渡されました。
【補足】
ロイヤルカナン ユリナリーS/O ドライとウェット(グレイビーソース仕立て)の成分詳細を表にまとめました。
なお、フードKgあたりの代謝エネルギー(Kcal)からフード重量あたり含量(%)に換算した数値も示しましたが、DM(Dry Matter : 乾物)換算値でないことに注意してください。
ロイヤルカナンのホームページを見ると、製品のメリットは次のとおりで、「獣医師の診断・指導のもとご使用ください」となっています。
- 【ストルバイト】ストルバイトが形成されにくい弱酸性の尿となるように、ミネラルなどの栄養バランスを調整
- 【尿量】健康的な尿量維持のために、ミネラルなどの栄養バランスを調整
- 【RSS】尿中のストルバイトやシュウ酸カルシウムの飽和度が高くない健康的な尿量を維持するように、ミネラルなどの栄養バランスを調整
- 【マグネシウム制限】ストルバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム)の構成成分であるマグネシウム含有量を制限
以下、余談です。
猫のシステムトイレの場合、消臭シートを裏返してポリエチレンフィルム面を上にすれば、Hb測定用の尿を採取することができます。
なので、尿を数滴たらして測定する、イムノクロマト法の一般家庭用キャット尿中ヘモグロビンテスターがあってもいいんじゃないかと思いました。
過去記事参照リンク⇒『大腸がん検診の免疫学的便潜血検査って何?』
ただし、上記方法で採取した尿は、検査用としてクリニックに提出する尿としては不適切です。
不純物に触れていない尿、清潔な容器に直接採取した尿を数時間以内に提出しなければ、正しい検査結果が得られないからです。
ネットでにゃんちゃんのおしっこのいろいろな採り方が、たくさんのサイトで紹介されていますが、まあ、ほとんどダメ・無理でしょう(理由は割愛)。
にゃんちゃんのおしっこが溜まった頃を見計らって、クリニックに連れて行くのがいちばん現実的でしょうね。
最後に・・・
えるちゃん、いろいろな病気にかかって本当に可哀想です。
血統種は、遺伝的多様性が高い雑種よりも、遺伝的多様性が低いため、病気になりやすいということを聞きました。
えるちゃんがクリニックでの治療で、痛いことをされることは稀にあります。
そのときのえるちゃんの叫ぶ声を聞くと、本当に切なくなります。
自分が代われるものなら代ってあげたいと思うくらい、最上級に心苦しくなります。
今後、あお君もいろいろな病気にならないか心配です。
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2週間して、えるちゃんは、やっと普通に体重に合わせた量のごはんを食べきるようになりました。
丸一日、一口も食べなかったこともあったんですけどね。
今では「ごはん頂戴って」僕の身体に前足でトントン叩いてきます。
口がなれて味覚が変わってくるのかな?
我慢大会成功です。
その一方、ウェットのユリナリーは全く食べなくなり、ドライだけ食べてます。
ウェット好きなあお君にはあげていますが、えるちゃんの分はまるまる捨てる状況になってます。
あお君ごめん、ウェットは在庫がなくなり次第、提供廃止します(笑。