【危険・要注意】猫に珪藻土マットが安全とは言えない理由

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ネットで調べると「珪藻土の主成分はSiO2(二酸化ケイ素)であり、毒性がなく、体内で消化吸収されないので安全」といった説明をしているサイトが多数あります。

そして、私KenUは、ずーっと鵜呑みにしていたんです。

にゃんちゃんたち、ごめん。
本当は体によくなかったんだね。
安全じゃなかったんだね。

天然物である珪藻土は非晶質シリカ(非結晶質の二酸化ケイ素)などから成り、化学組成は次のとおりです。

  • シリカ(Sio2)65~75%
  • アルミナ(Al2O3)6~12%
  • 酸化鉄(Fe2O3)2~6%
  • 酸化マグネシウム(MgO)0.2~2%
  • その他微量成分

(出典:宮原数雄, 珪藻土による作物生育障害とその対策, 農業土木学会誌 第51巻 第11号, 1983)

非晶質シリカとは別に、原料や処理方法によりさまざまな程度で含む結晶質シリカにどの程度の発ガン性リスクがあり、そのリスクをどのようにコントロールするかは、世界中の研究者や規制当局で論争の対象となっています。
(出典:NCDU 珪藻土活用推進全国協議会ホームページより)

人間が足を拭くだけなら、安全性に問題はないかもしれません。

しかし、猫の場合は違います。
珪藻土マットを舐める猫もいるでしょう。
珪藻土マットに体をこすりつけて体毛に付着した成分を、毛づくろい(グルーミング)の際に舐めることもあるでしょう。

体内に有害物質が取り込まれる危険性があります。


珪藻土マットは、珪藻土単体では形状を保てないので、種々の保形成分が配合されています。
それが猫の体内に取り込まれた場合どうなるのか?
充分な研究はなされていません。

我が家の珪藻土バスマットは、ニトリが販売しているものです。
材質は、珪藻土 パルプ繊維 消石灰 となっています。

珪藻土マットの材質


このうち消石灰とは、水酸化カルシウム( Calcium hydroxide)という、化学式 Ca(OH)2 で表されるカルシウムの水酸化物です。

消石灰は、酸性化した河川や土壌の中和剤、凝集剤として幅広く使われ、その水溶液や懸濁液は強いアリカリ性を示します。

(参照:Wikipedia, 水酸化カルシウムより)


検証実験をしました。

珪藻土バスマットをドライバーで少し削り、水道水に懸濁し、pH試験紙で測定しました。

珪藻土マットのpH

その結果、水道水はpH6.5(中性)で、珪藻土バスマットの懸濁液はpH8.5(アルカリ性)になりました。

水道水のpHと珪藻土バスマットを水道水に懸濁したpHの比較

消石灰が猫の体内に取り込まれた場合、次のような影響が考えられます。

  • 粘膜への影響: 強アルカリ性でpHが高いため、摂取すると口腔、食道、胃などの粘膜を刺激し、炎症や潰瘍を引き起こす可能性がある
  • 臓器への影響: 消石灰を多量に摂取すると腎機能障害を引き起こす可能性がある
  • 尿pHへの影響: カルシウムイオンにより尿のpHが変化する可能性がある(※1:尿路結石の一要因)

※1:
水酸化カルシウム(Ca(OH)2)は、少量であれば胃酸(塩酸、HCl)と反応して中和され、塩化カルシウム(CaCl2)が生成されます(化学反応式: Ca(OH)2 + 2 HCl → CaCl2 + 2 H2O)。

塩化カルシウムが猫の体内で吸収され、カルシウムイオンが腎臓から排出される際どのような挙動を示すかは、摂取量や猫の個体差によってその影響は異なるため、尿pHの変化は一概には予測できません。

カルシウムイオンが尿中に存在すると、さまざまなカルシウム塩を形成するアニオンに応じて尿の pH にさまざまな影響を与えます。

一部の猫は遺伝的に尿路結石になりやすいため、尿pHを適切にコントロールすることが望ましいです。


さらに、猫が珪藻土マットによって尿路結石を発症し得る要因について説明します。

一般家庭では入浴剤を使用している場合が多いのではないでしょうか。
多くの入浴剤には、尿路疾患の一つであるストルバイト結石の形成に関与し得る硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、塩化マグネシウムなどのマグネシウム成分が含まれています。
入浴後の足裏水分を介して、これら入浴剤由来のマグネシウムや水道水中のミネラルが、珪藻土マットに繰り返し吸着・蓄積されます。水分は乾燥によって失われますが、ミネラル成分は残留しやすく、長期使用により濃縮される可能性があります。

猫がこのような珪藻土マットに付着した粉塵をグルーミングによって摂取した場合、マグネシウムの慢性的摂取に加え、尿がアルカリ側へ傾くことで、ストルバイト結晶形成など尿路疾患のリスクを高める可能性があります。

一方で、「尿をしっかり酸性に保っていれば、マグネシウムの摂取量が多くてもストルバイト結晶は生成されないため、マグネシウム量は気にする必要がない」と主張するサイトも見られます。
しかし、一般の飼い主が猫の尿pHを常時モニタリングし、安定して制御することは現実的に困難です。

以上のことから、珪藻土マットは必ずしも安全とは言い切れず、使用環境や長期使用によっては猫にとってリスクとなり得ます。
「猫が珪藻土マットを好む」「可愛いから」と安易に受け止めるのではなく、飼い主が環境要因として注意深く考慮する必要があるでしょう。

猫の健康を守るため、使用には十分注意してあげてください。


KenUは新しく珪藻土バスマットを買いかえたばかりで数日しか使っていないのに、もう捨てることにしました。

あお君:「僕は普通のバスマットでもいいです」


なぜKenUは、今頃になってきちんと自分で珪藻土マットの安全性について調べることにしたのか?
それについては、後日執筆予定の記事で明らかになるでしょう。


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