私KenUは、CANON PIXUS ( キャノン ピクサス ) MP280複合機プリンターを、現在まで11年間、使用し続けてきました。
しかし数年前から、コピーしたプリント画像やスキャナー機能で取り込んだ画像が、ソフトフォーカスがかかった様に色が薄くなってぼやける現象を生じていました。
そこで今回、コピー・スキャン画像品質を回復させるために、原稿台内部の清掃メンテナンスを試みたので説明します。
複合機の手入れとして普段からやるべきことは、原稿台の清掃です。
東レ トレシーなど眼鏡拭きと同様の超微細繊維クロスでガラス面を拭き取って綺麗にします。
しかし、KenUのMP280は、それでもモヤがかかったような画質が改善されない状態になっていました。
そのような状態でスキャンした運転免許証の画像が ↓ これ。
ガラス面に何かが付着し、光が散乱しているようです。
そのため、原稿台を外して、ガラス板の裏側の清掃も必要と判断しました。
ガラス板の外し方については最後に説明します。
ガラス板の裏面と表面をしっかりと清掃した後にスキャンした画像が ↓ これ。
画像はかなり鮮明になりました。しかし、まだ文字色が薄く、やや霞んだ感じがします。
なので、さらにCIS(Contact Image Sensor・コンタクトイメージセンサー)ロッドレンズ上表面と光源LEDアレイ上表面も拭き取り清掃しました。
上記のとおり清掃後にスキャンした画像が ↓ これ。
新品のプリンター同様に、色が全体的に濃くなり、鮮明な画像が得られるようになりました。これで完全復活!!
では、以下に、PIXUS MP820の原稿台ガラス板の外し方について説明します。
まず、原稿台カバーを上方向に” グイッ ” と引張って外します。
次に、電源を入れてスキャンの実行途中で、コンセントから電源プラグを抜いて、CISユニットを途中で停止させておきます。
次に、本体背面2箇所のねじを(+2)プラスドライバーで外しておきます。
インク交換時に原稿台を支えるレバーを外します。
原稿台をちょっとだけ上げた状態にして、奥の方に手をいれて、レバーをちょっと横にずらすようにして、レバー左側の引っ掛かりを ” クッ ” と外します。
ガラス板が固定されたプラスチック枠が3箇所のねじで固定されているので、外していきます。
原稿台を起こして向こう側に倒して、左右ヒンジにあるねじを外します。
右側ヒンジのねじは、フレキシブルフラットケーブル(FFC)の裏側に隠れています。
原稿台横側にあるねじを外します。
ここから、ちょっとコツが要ります。
プリンターの背面側から原稿台を適度に持上げながら、ガラス板が固定されているプラスチック枠を、ねじが付いていた方向に” グイッ ” とスライドするようにして外します。
ガラス板、CISユニット清掃後は逆の手順で元に戻していきます。
プラスチック枠を嵌め込むのにちょっと手こずるかも知れません。
以上、複合機プリンターのコピー・スキャンのぼやけを解消する方法を説明しました。
なお、本記事はKenU個人の例であり、性能・機能の復旧を保障するものではありません。また、万が一、不具合や故障を生じたとしても、KenUは一切の責任を負わないということをご理解ください。
じつは、コピー品質の低下だけでなくプリンターのインク切れ間近だったこともあり、Canon PIXUS XK100に買い替えようかなと思っていたんです。
でも、娘に「これからはプリントの必要性が減っていく時代になるんだからもったいない」と言われたんです。
確かに、今年定年退職し終活で年賀状も止めることにしているし、現状でプリントすることはあまりなく、論文を印刷するくらいです。
とはいえ、コピーやスキャン画像は様々なところで要求されることがあるので、「失敗覚悟でコピークオリティーの回復を試してみて、上手くいかなかったら買い替えよう」と思った訳です。
結論は、もちろん替えのインクだけ買ってきました:)