ストーマ洗浄に、皮膚保護に、それぞれ使える製品

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私KenUは、ストーマケア用に新たに2種類の製品を入手しました。
どちらの製品も、これまで使っていた製品とコストパフォーマンスは同等で、他の選択肢の一つとして、今回紹介します。
一つは、清拭料で、ストーマの洗浄に使用できます。
もう一つは、皮膚ひまく剤で、排泄物の接触や粘着剤の剥離刺激などから皮膚を保護します。

さて、地球温暖化により災害が至る所で発生し、いつメーカーの工場が被災し製造が停止するかも分からない、私たちがこれまで普段使用していた物がある日突然購入できなくなる、そんな状況にならないとも言えません。
既に、不織布ガーゼ、使い捨てグローブなど、一部の商品では、新型コロナウィルス禍により経験済みです。
したがって、人工肛門保有者は、自分自身が快適に使えるストーマケア製品の選択肢を複数持っておくと、安定入手といった観点から安心です。
リスクマネジメント(※1)というと大げさですが、KenUはそんなことも考えます。

※1:リスクとは、発生したときの重大性と発生確率(頻度)を掛け合わせたもの。

清拭料(ストーマ洗浄剤として使用)

KenUが人工肛門になって、ストーマを洗うための洗浄剤をこれまで色々と試してきました。
その結果、ずーっと使ってきたのは、ハビナースの泡がでる清拭料(以下「ハビナース」と略)。
そして今回、村中医療器(株)のプラミューズ(pluMuse)洗浄フォームを入手しました。
150mLの泡ポンプ製品で、水で洗い流す必要がない清拭料です。
入浴できないときの全身の洗浄に使用するものですが、ストーマケアにも使用できます。

ホームページはこちら ⇒ 製品詳細 plumuse洗浄フォーム

プラミューズ150mLの価格は、C社のシ〇〇ィ180mLや、M社のベ〇〇〇F150mLよりも安くなっています。
また、プラミューズには500mL入りのラインナップもあり、定価はハビナース500mLと同じくらいです。

プラミューズは、無香料で匂いがしません。
なので、香りの無い製品を好む人には、嬉しいのではないかと思います。
pHは、健康な人の皮膚と同じ弱酸性(測定結果:pH5.5~pH6.0)。

pH試験紙 左プラミューズ、右ハビナース

ストーマを洗ったときの、肌触りの滑らかさは、ハビナースと変わりません。
プラミューズ洗浄フォームで実際にストーマを洗っている動画をYouTubeにアップしました。

プラミューズ150mLは、泡ポンプボトルのまま持ち運びができるので、旅行用としても使えそうです。
非常時のストーマ用品持ち出しセットに入れているハビナースと入れ替えようかな。
ということで、ストーマ洗浄剤として使える、便利な商品が増えました。

皮膚被膜剤スプレー

KenUはときどき、コンバテックのバリケアパウダーと併用して、皮膚被膜剤を使います。
それは、ストーマケアのバリエーションのうちの一つの方法です。
これまでずっと使ってきた皮膚被膜剤は、コンバテックのシレッセ(Silesse)スプレータイプ。
そして今回、トリオ社(trio)のエリーゼ(Elisse)を入手しました。

実は、シレッセとエリーゼは、全く同じ製品なんです。
シレッセはもともとtrioの製品でしたが、2012年6月1日にtrioがコンバテックに買収されたという経緯があります。
ニュースリリースはこちら⇒ ConvaTec Announces Acquisition of Trio Healthcare International (英語)、米コンバテックがTrio Healthcare Internationalを買収 (日本語)
そして、4年後の2016年に、trioブランドからエリーゼが販売されました。
trioの年表はこちら⇒ we are Trio.

シレッセは、プッシュポンプ式のスプレーノズルになっています。

そのため、シレッセのボトルを逆さまにして使用すると、被膜剤が噴射されません。

エリーゼは、圧縮空気によるスプレーノズルになっています。

なので、ボトルを逆さまにしてノズルをプッシュしても、被膜剤が噴射されます。

一応、使っているところの無音声動画をアップします。

エリーゼは、シレッセよりも、値段がちょっとだけ安くて、使いやすいので、今後はエリーゼを購入したいと思います。


KenUは、永久人工肛門を造設して6年半になります。
その間、ストーマ関連の色々な新しい製品が販売されました。
オストミーペーシェントだけの限られた小さな市場で、それほど大きな利益は見込めないのに、一生懸命新製品開発に取り組み、そして継続的に製品販売、安定供給してくださっているメーカーには、本当に感謝です。

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