以前、私KenUが預かっている2匹の猫、あおくんとえるちゃんの1年間の排便パターンを紹介しました。
その後、動物病院の獣医師の指導により、にゃんちゃんたちのごはんを変更したところ、排便パターンに変化が見られました。
猫の食事の内容が消化や排便に与える影響を知ることは、飼い主として押さえておきたいポイントです。
今回は、そのデータの詳細とともに、新しいキャットフードが排便パターンに与えた影響を分析しました。
新しく変更したごはんは、ロイヤルカナン(ROYAL CANIN) ユリナリーS/O(以下「ユリナリー」)という。)です。
これは、尿路疾患用の療法食で、ドライフードです。
変更の詳しい経緯は、過去記事『猫の尿路結石・血尿チェックと獣医師指導でのごはん変更』に記載しているので本記事では割愛します。
なお、変更対象は本来えるちゃんだけでしたが、あおくんにだけこれまでのごはんを与え続けるのは難しかったため(※えるちゃんがあおくんのごはんを食べてしまうため)、獣医師に確認のうえ、ふたりとも変更しました。
排便時刻の記録
にゃんちゃんたちの排便時刻は、卓上カレンダーにおおよその時間を記録しています。
うちのにゃんちゃんたちは、排便したら知らせにくることが多いので(笑)、記録しやすいです。
今回の記事では、ユリナリーに変更した2024年6月3日(月)から2025年1月7日(火)までの約7か月間のデータを使用しました。
変更前のデータについては、過去記事『【猫の習慣】にゃんちゃん達のうんち回数・間隔を1年間の追跡データで実証』を参照してください。
あお(ミヌエット、3歳♂)の排便パターン
グラフ1にあおくんの排便時刻の推移を示します。
あおくんは、以前のごはんのときは、だいたい1日に1回の排便でしたが、ユリナリーに変更後は、2日に1回の排便に変化しました。
時刻は朝・昼・晩とばらつきがありますが、全体として排便回数が減ったことが特徴です。
える(アメリカンショートヘア、6歳♀)の排便時刻
グラフ2にえるちゃんの年間排便時刻の推移を示します。
えるちゃんは、ユリナリーに変わってからは、夜間に排便する頻度が増えました。
また、排便回数も以前より増加したことが顕著です。
排便間隔
排便間隔を排便時刻から計算し、グラフ3に示しました。
あおくんの排便間隔は、48時間前後で比較的安定しています。
えるちゃんの排便間隔は、24時間前後が多くなっていますが、ばらつきが大きいです。
分析値の比較
次に、ごはん変更前後の分析値を比較します。
なお、ユリナリーに変更した当初、えるちゃんは1週目ほとんど食べず、2週目も食べ残しが多かったので、普通に食べるようになった6月17~1月7日(217日分)のデータを採用しました。
変更前後の排便間隔と変動係数を次の表にまとめました。
| 【変更前】 排便間隔 (変動係数) | 【変更後】 排便間隔 (変動係数) | |
| あお | 25.5±5.2 時間 (20.5%) | 48.1±11.8 時間 (24.5%) |
| える | 32.4±6.6 時間 (20.4%) | 32.9±13.8 時間 (41.8%) |
ユリナリーに変更したことで、えるちゃんの排便間隔のばらつき(変動係数)が大きくなったこと、及びあおくんの排便間隔が長くなったことは明らかです。
なお、ふたりとも変更前と同程度のカロリー量のごはんを食べています。
排便パターンの変化に影響を与えている具体的な要因は特定できませんが、フードの成分を比較してみたところ、粗繊維の減少や炭水化物の増加が関係しているかも知れません。
まとめ
今回のデータ分析から、猫のフードの種類や成分が変わることで、排便パターンが大きく変化する可能性があることが明らかになりました。
排便の間隔や回数の変化を観察することは、健康状態を把握する指標の一つとなり、とくに療法食のような特殊なフードに切り替える際には、長期的な観察とデータ記録が役立つと思います。
今後も引き続き、にゃんちゃんたちのうんち記録を続けていきます。
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