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さて、以前 「ストーマ装具などの価格から自己負担額を計算してみた。」という記事を書きましたが、今回新たに、一品系(ワンピース)ストーマ装具を検討ました。
結論から先に言ってしまうと、乗換えません。
が、記事にしたいと思います(笑
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私KenUは、普段は、2品系(ツーピース)のストーマ装具を使用しています。
通常の装具装着パターンは・・・
・土曜日19:00~水曜日18:00 (4日間)/Hollister【ニューイメージFWFテープ付き(面板)+ニューイメージロックンロール(パウチ)】
・水曜日19:00~土曜日14:00 (3日間)/Hollister【ニューイメージFWFテープ付き(面板)+ニューイメージロックンロール(パウチ)】
・土曜日14:30~18:00(3.5時間:スイミングのため)/dansac(ミニワンピース)【ノバ1ミニ フォールドアップ】
が標準です。
購入価格を考えて、このHollisterのツーピースは、最短でも3日間は装着するようにしています。
ですが・・・
ストーマ外来(金曜日)があったり、スイミングを土曜日から日曜日に変更することもあり、そのようなときには、1~2日間で装具を交換しなければならなくなります。
それではコスト的にもったいないので、そのときには、ツーピースより価格の安いワンピース(dansac ノバ1 ホールドアップ)を装着しています。
変則的なパターンとしては・・・
・土19:00~火18:00 (3日間)/Hollister【ニューイメージFWFテープ付き(面板)+ニューイメージロックンロール(パウチ)】
・火19:00~金13:30 (3日間)/Hollister【ニューイメージFWFテープ付き(面板)+ニューイメージロックンロール(パウチ)】
・金14:00(ストーマ外来)~土14:00(1日間)/dansac(ワンピース)【ノバ1 フォールドアップ】
・土曜日14:30~18:00(3.5時間:スイミングのため)/dansac(ミニワンピース)【ノバ1ミニ フォールドアップ】
とか、
・土19:00~水18:00 (4日間)/Hollister(ツーピース)【ニューイメージFWFテープ付き(面板)+ニューイメージロックンロール(パウチ)】
・水19:00~金13:30 (2日間)/dansac(ワンピース)【ノバ1 フォールドアップ】
・金14:00(ストーマ外来)~土14:00(1日間)/dansac(ワンピース)【ノバ1 フォールドアップ】
・土曜日14:30~18:00(3.5時間:スイミングのため)/dansac(ミニワンピース)【ノバ1ミニ フォールドアップ】
等があります。
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ワンピースの乗り換えを検討しようと思ったきっかけは・・・
ホリスターのツーピース装具の使用感・装着感がとても自分に合っているので、ワンピースもホリスターにしてみたらどうかなぁ?
と思ったわけです。
それで、モデルマフレックスFWとモデルマフレックスSFのサンプルを頂きました。

装具の1回あたりの価格(2016年2月現在)と装着期間目安はつぎのようになっています。
・普段使用のホリスター ツーピース装具 : 1,080円 3~5日
・ダンサック ノバ1 ホールドアップ : 530円 1~3日
・ホリスター モデルマフレックス FWロックンロール : 680円 3~5日
・ホリスター モデルマフレックス SFロックンロール : 500円 1~4日
・(水泳時)ダンサック ノバ1ミニホールドアップ : 480円 1~3日
面板の組成、大きさ、形状は、メーカーやラインナップごとでさまざま。
そして、装具を選ぶ上で、取扱い性、装着感、皮膚との相性などが重要になってきます。
パウチ部分は、ニューイメージロックンロールと構成とサイズは同じ。
なので、ねじりん棒でのパウチ清掃のフィーリングと拭き取り操作性は同じだし、セミア消臭シートも共用できます。(何を言っているのかわからない人は、関連記事を参照してください。)
そういったことからも、乗り換えるメリットがあると感じました。
面板は、FWとSFとでは成分も形状も異なります。
フランジの大きさがツーピースとは違ったので、パウチカバーの共用はできなかったし、FWとSFとでもフランジサイズが異なるので、それぞれ用にカバーの設計・作製が必要でした。

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試用するタイミングを合わせて、それぞれ装着してみました。
綺麗な身体じゃないので、あまり見せたくないんだけど、まあいいっか(笑
見たくない人には、ごめんなさい。 スルーしてください。
まず、モデルマフレックスFWロックンロールから。
面板のサイズが大きくて、テープ部分のコーナーの端っこがKenUのお臍の中に入ってしまいます。
ストーマ造設位置がもっと上だったら、お臍がすっぽりと隠れていたことでしょう。

通常使用しているFWFテープ付き面板のサイズは10cm×10cmですが、このワンピース面板サイズは12cm×12cm。

でも、ローライズブリーフにぎりぎりかからない大きさなので問題なし。

FWの装着感は・・・
装着後すぐには特に何も感じなかったのですが、しばらくすると違和感が出てきました。
面板が大きいので、体を曲げたときの面板のよれやひずみが起こりやすいのかも?
この装具は、体の大きい人には良いかも知れません。
面板がニューイメージFWFテープ付きとまったく同じ作りだったらよかったのになぁ。
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つぎは、モデルマフレックスSFロックンロール。
面板の大きさに問題はありません。

KenUの肌に対しては、初期タックが弱いようです。
腹部湾曲面になじみにくくて、端部がよれて浮いてしまいました。

全面皮膚保護材の面板には、汗で周囲のハイドロコロイドが溶けて、皮膚がペタペタした感触になるのが嫌なので、強粘着ではないお肌に優しいフィルムドレッシングを貼ります。
でも、SFはとっても面倒。
というのは、面板の形状が角丸逆三角形なので、15cm幅ロールのフィルムドレッシング製品を切って、長さ9cm×幅2cmと長さ6cm×幅2cmの大きさの角丸の短冊をそれぞれ3枚ずつ調製して、下図のように貼らなければならなかったから。
モデルマフレックスFSロックンロールへのフィルムドレッシング貼付の仕方
フィルムドレッシング(優肌パーミロール) 幅15cm×10m
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装着感は・・・
フィルムドレッシングをはると、面板端部の浮きもなくなって、全面が皮膚に良好に密着しました。
それから、ストーマ周囲皮膚に違和感もなくて、使用感は良好でした。
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以上のとおり、ホリスターの一品系装具への乗換えを検討した結果・・・
コスト、操作性、貼付性、使用感から総合的に判断して・・・
これまでどおりダンサック ノバ1を使用することにしました。
モデルマフレックスを提供して頂きましたホリスター社様に感謝申し上げます。
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ちなみに、以上の検討結果はKenUの場合であって、ダンサックよりもホリスターのワンピースのほうが良いと感じる人もいるであろうことを付け加えておきます。
腹部の形状、膨らみ、大きさ、ストーマの位置、ストーマの大きさも各個人で様々なので、人それぞれ使用感が違うはず。
面板の粘着性にも個人差もあるだろうし、面板との相性によって、かゆみや痛みがでる人もいるかも知れません。
ですから、この記事は、あの装具がいいとか、この装具がだめとかの評価をすることが目的ではありません。
色々なタイプの装具がありますということの紹介と、色々試用してみてご自身に合う装具を探してみてはいかがでしょうか?
という提案が趣旨です。
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