ドラマ『沈まぬ太陽』用語集[第2部]9話~20話

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前回のブログでは、ドラマ『沈まぬ太陽』第1部の第1話から第8話までで、自分が知らなかった言葉や、意味を明確には理解していなかった言葉、知っているけれど今ではあまり使われないと思う言葉などをピックアップして用語集としてまとめました。
今回は、第2部の第9話から第20話(最終話)まで、ピックアップしました。

第9話

・横田ランディング — 横田基地への着陸。航空関係者が、横田基地に着陸することをこう呼んでいたもの。

・丹毒の痕(たんどくのあと) — 丹毒(細菌感染によって皮膚が赤く腫れる病気)にかかった跡。

・浮石(うきいし) — 表面が固まった火山灰や溶岩などの中にできる、軽くて水に浮く石。一般には「軽石」の意味でも使われる。

・ラバトリー — 航空機などのトイレ。英語 lavatory。

・ダッチロール — 航空機が左右に揺れながら、機首も左右に振れるような運動。「ダッチ」は「オランダの」を意味し、オランダのスケート選手の滑り方に似ていることから、この名がついたとされる。

・了見(りょうけん) — 考え、意図、心構え。「そんな了見では困る」のように使う。

・コケにする — 人を馬鹿にしたり、軽く扱ったりすること。「コケ」は仏教語の「虚仮」に由来し、愚かなこと・愚かな人を意味する。

・ぞっとする — 恐怖や強い不安などを感じ、身体が震えるような感覚になること。「ぞっ」は、恐怖や寒気で震える様子を表す擬態語。

第10話

・フライトレコーダー — 航空機の飛行中の情報を記録する装置。事故調査などに用いられる。※厳密には飛行データを記録するFDRと、操縦室内の音声を記録するCVRがあり、一般に両者をまとめて「フライトレコーダー」と呼ぶことがある。

・一に(いつに) — ひたすら、もっぱらという意味。「成功は一に努力にかかっている」など。

・軽々にする(けいけいにする) — 軽々しく扱う、十分に考えずに判断する。「軽々に判断する」などの形で使う。

・針の筵(はりのむしろ) — 針を敷き詰めたむしろに座らされているような、非常につらく居心地の悪い状況。むしろとは、竹・藁・イグサなどで編んだ敷物をいう。

・民族派 — 自国の民族・伝統・国家などを重視する思想・立場。日本では、とくに右翼・国家主義的な立場を指して使われることがある。

・ドン — ある組織や業界などで、大きな権力や影響力を持つ人物。その世界の実力者。スペイン語の敬称「don」に由来する。

・衷心(ちゅうしん) — 心の底から、心から。「衷心よりお詫び申し上げます」など。

・金輪際 — 今後決して、二度と。「金輪際~ない」の形で使うことが多い。金輪(こんりん)は、仏教の世界観に出てくる言葉で、大地の下にあるとされる巨大な輪状の層のこと。「金輪の際(きわ)」、つまり金輪の果てを意味する。

第11話

・キャリーオーバー(航空機整備における) — 前の整備作業・点検などで解決できず、次の整備に持ち越される不具合や作業。

・一途をたどる(いっとをたどる) — ある方向へ、ひたすら進んでいく。「悪化の一途をたどる」など。

・御令室様(ごれいしつさま) — 相手の妻を敬っていう言葉。「令室」は「妻」の敬称。

・弔問行脚(ちょうもんあんぎゃ) — 弔問して回ること。「行脚」は各地を歩いて回ること。

・院政(いんせい) — 本来は、退位して天皇の位を譲った上皇が、天皇に代わって政治を行った制度。転じて、表向きは退いた人物が、実権を握って政治や組織を動かすこと。

第12話

・御霊(みたま) — 死者の霊魂。特に、亡くなった人の霊を敬っていう言葉。

・懐柔(かいじゅう) — 相手をうまくなだめたり、利益を与えたりして、自分の側に取り込むこと。

・火急(かきゅう) — 火が迫っているように、非常に急を要すること。「火急の件」などと使う。

・生臭い話(なまぐさいはなし) — 金銭・権力・利害など、人間の欲や現実的な事情が露骨に絡んだ話。

・現を抜かす(うつつをぬかす) — あることに夢中になって、他のことを忘れる。

・余人をもって(よじんをもって) — 「ほかの人をもって」の意。「余人をもって代えがたい」など、ほかの人では代わりがきかないという表現で使われる。

・学徒出陣(がくとしゅつじん) — 第二次世界大戦中、兵力不足を補うため、大学・高等専門学校などの学生を徴兵して戦地へ送ったこと。

・お遍路(おへんろ) — 四国八十八か所の霊場を巡礼すること。また、その巡礼者。

・四国霊場八十八か所 — 四国にある弘法大師(空海)ゆかりの八十八の寺院・霊場。

・同行二人(どうぎょうににん) — お遍路で使われる言葉。「二人で旅をする」という意味で、遍路する本人と弘法大師が常に一緒にいる、という意味。

・幕僚(ばくりょう) — 軍隊などで、司令官を補佐して作戦・情報などを担当する人。「幕(まく)」は軍の司令官がいる本陣を、「僚」は同じ仲間・仕事仲間を意味する。「幕」は「幕府」の「幕」と同じ。

・陰の参謀(かげのさんぼう) — 表立って活動することなく、裏で作戦や方策を考え、人物や組織を支える人。「参」は加わる、「謀」ははかりごとを意味する。

・蜂の巣を突く — 大きな騒ぎや混乱を引き起こすようなことをする。「蜂の巣をつつくような騒ぎ」のように使う。

第13話

・未曽有(みぞう) — 今まで一度もなかったこと。これまで経験したことのないほど、非常に珍しいこと。漢文の「未だ曽て有らず(いまだかつてあらず)」に由来する。

・身命を賭す(しんめいをとす) — 自分の命をかけて、あることに取り組む。「身命」は自分の生命・身の命。

・関西の糸偏(かんさいのいとへん) — 関西地方の繊維・織物業界を指す言葉。「絹・綿・織・紡」などの漢字に、糸偏(いとへん)の部首を含むことが由来。

・逸失利益(いっしつりえき) — 事故や損害などがなければ得られたはずなのに、失われた利益。

・近親憎悪(きんしんぞうお) — 性質や立場などが似ている者同士が、かえって強く憎み合うこと。

・懐に手を突っ込む(ふところにてをつっこむ) — 他人が持つ利権や利益に介入すること。

・トロイカ体制 — 3人を中心として組織を運営する体制。「トロイカ」はロシア語で、3頭立ての馬車のこと。

・一言居士(いちげんこじ) — 何事についても、必ず一言意見を言わずにはいられない人。「居士」は、在家の仏教信者を指す言葉。

第14話

・一筋縄(ひとすじなわ) — 一本の普通の縄。転じて「一筋縄ではいかない」の形で、普通の方法ではうまくいかないこと。

・色眼鏡で見る — 偏った先入観や固定観念を持って物事を見ること。

・私怨(しえん) — 個人的な恨み。

・甘い汁 — 苦労せずに得られる利益や恩恵。「甘い汁を吸う」のように使う。

・プロパー — 外部からの出向者・転籍者などに対して、もともとその会社・組織に所属している生え抜きの社員。英語 proper(本来の、正式な)に由来する。

第15話

・百鬼夜行(ひゃっきやこう) — 多くの妖怪が夜中に群れ歩くこと。転じて、悪人や怪しい者などが好き勝手に振る舞うこと。

・跋扈する(ばっこする) — 悪いものや好ましくないものが、勝手気ままに勢力を広げ、はびこること。中国の『後漢書』に登場する「跋扈将軍」に由来する。

・香港華僑(ほんこんかきょう) — 香港を拠点として暮らす中国系の人々。

・虎視眈々(こしたんたん) — 虎が獲物を狙うように、機会をじっと狙っている様子。

・窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ) — 追い詰められた弱者(ネズミ)が、最後には強者(ネコ)に反撃すること。

・塩漬け(しおづけ) — 人を昇進や重要な仕事などから意図的に外し、長期間そのままの状態にしておくこと。人事上の嫌がらせや冷遇を指して使われることがある。

・魔の手が伸びる — 悪事や危険などが、迫ってくること。

・更迭(こうてつ) — 役職にある人を、その職から辞めさせて別の人に替えること。

・図星(ずぼし) — 相手の指摘や推測が、まさに核心を突いていること。

・殊勝な顔(しゅしょうなかお) — 神妙で、いかにも感心そうな顔。文脈によっては、反省しているように見せる顔を皮肉に表現する。

・頓挫(とんざ) — 計画や事業などが途中で行き詰まり、進まなくなること。「頓」はつまずく、止まる、「挫」はくじける、という意味。

・指弾(しだん) — 人の行為などを非難し、厳しく責めること。もとは、指で弾くこと。

・返り血を浴びる — 他人を攻撃した結果、その相手から反撃を受け、自分も被害を受けること。

第16話

・国を憂うる国士(くにをうれうるこくし) — 国の将来や行く末を深く心配し、国のために尽くそうとする人物。「国士」は国のために重要な働きをする人物。

・能筆(のうひつ) — 字を書くのが非常に上手なこと。また、その人。

・三顧の礼(さんこのれい) — 優れた人物を迎えるために、何度も丁寧に訪ねて礼を尽くすこと。『三国志』の劉備が諸葛亮を三度訪ねた故事から。

・殊更(ことさら) — わざと、特に意図的に。普通以上に取り立てて。

・戯言(たわごと) — ばかげた話、くだらない言葉。冗談や本気ではない発言を指すこともある。

・寸暇を惜しむ(すんかをおしむ) — わずかな時間も無駄にせず、大切に使う。

・鶴の一声(つるのひとこえ) — 大勢が議論していても、権力や権威のある人物の一言で物事が決まること。鶴が周囲を威圧するような甲高い声を発することから。

・屋台骨(やたいぼね) — 屋台を支える骨組み。転じて、会社や組織などを支える重要な基盤・中心となるもの。

第17話

・乱脈経営(らんみゃくけいえい) — 経営が無秩序で、計画性や管理が行き届いていないこと。

・親方日の丸(おやかたひのまる) — 国や政府が面倒を見てくれるという意識から、経営努力や危機意識に欠けること。「日の丸」を親方に見立てた表現。

・勉強部屋(べんきょうべや) — ドラマでは、愛人と密会するための部屋を指す隠語として使われている。

・御尊顔(ごそんがん) — 相手の顔を敬っていう言葉。

・脇が甘い(わきがあまい) — 注意や警戒が足りず、相手につけ込まれる隙があること。武道で脇を締めていないと、相手に攻め込まれる隙ができることから。

・お先棒を担ぐ(おさきぼうをかつぐ) — 他人の手先となって、その人のために行動すること。特に、本人に利用されているとは知らずに行動するという悪い意味で使われることがある。

第18話

・錦の御旗(にしきのみはた) — 自分の主張や行動を正当化するための大義名分。もとは官軍が掲げた錦の旗のこと。

・軽挙妄動(けいきょもうどう) — 軽はずみに、よく考えず行動すること。

・玉石混交(ぎょくせきこんこう) — 優れたものと、価値の低いものが入り混じっていること。「玉」は宝石、「石」は普通の石を意味する。

・覇道(はどう) — 武力や権力によって他者を支配するやり方。

・換骨奪胎(かんこつだったい) — 他人の作品や思想などをもとに、その趣旨を取り入れながら、自分なりに作り変えること。

・臭い物に蓋をする(くさいものにふたをする) — 問題や不都合なことを解決せず、表面に出ないように隠すこと。

第19話

・泥船(どろぶね) — いずれ破綻することが明らかな組織や計画などのたとえ。泥で作った船は水に浮かばず沈むことから。

・司直の手(しちょくのて) — 裁判所や検察など、司法機関の手。「司直」は司法をつかさどる機関や人を指す。「司直の手に委ねる」などの形で使う。

・憂慮に堪えない(ゆうりょにたえない) — 非常に心配で、放っておけないこと。

・絵解き(えとき) — 絵や図などを見せながら、その内容や意味を説明すること。転じて、複雑な事柄を分かりやすく説明すること。

・拝顔の栄に浴す(はいがんのえいによくす) — 身分や立場の高い人に直接会うという光栄に恵まれること。

・お歴々(おれきれき) — 地位や実績のある、そうそうたる人々。

・幕引きを図る(まくひきをはかる) — 問題や事件などを終わらせようとすること。演劇で、芝居の終わりに幕を引いて閉じることから。

第20話

・梯子を外す(はしごをはずす) — それまで支援・協力していた相手が、途中で手を引き、相手を困った立場に追い込むこと。裏切るようなニュアンスを含む。

・吠え面を掻く(ほえづらをかく) — 強がっていた人が、困ったり負けたりして、泣きそうな情けない顔をすること。

・SF券、CF券 — SF券は株主割引券で、JAL公式資料や実物写真で確認できる。CF券については情報不足で未確認。

・些末なこと(さまつなこと) — 取るに足りない、重要ではないこと。

・反故にする(ほごにする) — 約束や契約などをなかったことにする。破棄すること。

・糸口(いとぐち) — 問題を解決するための手がかりやきっかけ。もとは糸巻きなどから糸を引き出すときの最初の部分をいう。

・背信(はいしん) — 信頼や約束に背くこと。

・御注進(ごちゅうしん) — 目上の人などに、事件や情報を急いで知らせること。

・横槍を入れる(よこやりをいれる) — 他人が進めていることに、横から口出ししたり邪魔をしたりすること。

・諸刃の剣(もろはのつるぎ) — 大きな効果がある一方で、自分にも害を及ぼす危険があるもの。「諸刃」は、両側に刃がついた刀剣のこと。

・日日是好日(にちにちこれこうにち) — 毎日を良い日として受け止めるという禅語。どんな日も、その日その日を大切に生きるという意味。

第2部を見終えて

第2部では、国民航空(NAL)の役員と政治家との対話シーンも多く、用語もそれなりに普段耳にしないようなものが数多くピックアップできたと思います。


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