イーキン(TG Eakin Ltd.)さんの人工肛門ケアサプライのうち、 イーキンドットツーピース( eakin dot® 2-piece )という2品系ストーマ装具をいただきました。
そして、既に製品サンプルの紹介記事、パート1を書きました。
今回はパート2の記事ということで、実際に製品サンプルを使ってみた内容を紹介します。
まずは、サンプルを装着する動画を作りました。
お風呂上り後のストーマ装具装着終了まで、途中の操作を含めた過程も説明したので、ちょっと長め(12分強)のビデオになってしまいましたが、一人のオストメイトの実態を垣間見れるかと思います。
翌日の晩(24時間経過)、サンプルを装着したまま入浴しました。
そのときに、防水のためにフィルムドレッシングを面板周囲に貼るのが面倒だったので、trio社のフランジエクステンダー「シレックス」を貼りました。
過去記事⇒「trio社製シレックス面板固定テープ(シリコーン・フランジ・エクステンダー)を試用。」

湯船に浸かると面板周囲は濡れてしまい、ハイドロコロイド成分は結構溶け出してしまいました。
やっぱり入浴時はフィルムドレッシングで完全防水したほうが良いですね。

ロールアップした便排出口をさらに折りたたんでいる場合には、多少の水が溜まるので、いったん開いてティッシュペーパーなどで拭き取った方が良いです。

明け方、パウチに便がたくさん溜まっていたので、トイレに行きました。
パウチのロールアップを巻き戻し広げ、” つまみ ” を引いて簡単に便排出口を広げることができました。この ” つまみ ” はとっても良いですね。便排出口のベースプレートに折癖をつける必要がありません。
便排出口は、やや柔らかめで、大きめの製品ではありませんが、とくに便が捨てにくいということはなかったです。
翌々日 の晩(48時間経過)の入浴前の面板の観察では、お臍付近と上部に若干の剝がれが見られました。昨日の入浴でハイドロコロイドが溶けだして接着性が低下したことが原因の一つだと思います。
でもKenUの場合は、フランジの内側がしっかり接着していれば問題なし。大丈夫です。

念のため入浴2回目はフィルムドレッシング(優肌パーミロールライト)で防水して入浴しました。
入浴後、面板の浮きは抑制されました。
やっぱり全面皮膚保護材の装具にフィルムドレッシングは欠かせません。
しかも、いつも思うのが、臍周りの防水が課題。完全に臍を覆うものをさらに上に貼ると良いのかな?

装着目安3日~5日のイーキンドットツーピースを3日間(72時間)装着して、とりあえずテストは終了!
面板の貼り付き具合は、入浴前のフィルムドレッシング貼付が功を奏して2日目とほぼ同じです。
装具剥がしにイーキンリリースリムーバスプレーを使いたかったのですが、有効期限間近で早く使い切ってしまいたかった3Mキャビロンを使用しました。
面板下への便の潜り込みなし。ストーマ周囲皮膚も異常なし。問題ありません。

そして気が付いたことは次のとおりです。
面板の基材であるソフトな独立気泡PE(ポリエチレン)フォームのおかげで、面板に皺や歪みが出来にくいです。
例えば、ホリスターセンシュラミオの場合、基材には伸縮性のある素材が使用されていて、体の動きに合わせて伸び縮みしますが、皮膚保護材は伸びたまま縮まないので、深い皺になりやすく歪みやすい。
イーキンドットツーピースの場合、PEフォームは大きく伸び縮みしないので、皮膚保護材の伸びが抑えられて、面板は変形しにくいのだと思います。
その反面、大きな背伸びをしたときなどには多少のつっぱり感はあるので、まあ、好みは分かれるところかも知れません。
それから、KenUには、これほど大きな面板は必要ないというのが正直な感想です。
以前からブログに何度も書いていると思いますが、KenUにはダンサックノバ1ミニの面板サイズで十分で、できるだけ小さい方が装着感が快適なのです。
上記はKenUの個人的な意見であり、使用感、好き嫌い、合うあわないは個人差があるので、みなさんには是非サンプルを試していただきたいと思います。
余談ですが・・・
ストーマ造設後5年以上ずーっとストーマ洗浄に使い続けてけている洗剤の商品名が変更になっていました。
ハビナースの「清拭料 泡タイプ」から「泡でさっぱりからだふき」に。
表示成分は変わっていないので、中身は同じものと思います。

それから、真っ白と真っ黒の装具を見つけました。
英国 Salts Healthcare(ソルツヘルスケア)のCONFIDENCE® BE(コンフィデンスビーイー)。
ものすごく試しに着けてみたい。
で、メーカーに問い合わせたら「残念なことに、ここ英国で製品を発売して以来の前例のない需要のために、我々はアイルランドとノルウェー以外の他の国際市場への供給の継続を保証することができませんでした。」とのこと。
ソルツヘルスケアの日本代理店はSOLVE(ソルブ株式会社)ですが、この製品の取り扱いはありません。
非正規ルートでもいいから、このサンプルがめちゃめちゃ欲しい!!
この製品は、フレキシフィット加工の面板で、便排出口に”つまみ”もあるし、白・黒というカラーリングが医療製品を感じさせない、むしろストーマ装具を装着することに劣等感を感じさせない革新的、斬新な製品だと思います。
あけましておめでとうございます。
新年早々にストーマの話題?とも思いましたが、イーキンドットツーピースのレビューを少し。
センシュラミオ2しか使っていなかったので、比較になってしまいます。
◉良いところ
1.面板周辺が痒くない。
2.面板のカットがあるためか皮膚に密着して安心。ミオ2では面板上部に必要だったパーミロールテープが不要になった。
3.面板へのバッグの装着は、こちらの記事のように横から嵌めていけばミオ2よりスムーズ。
掻痒感についてはとても満足しています。ミオ2では夜寝ている時にかなり掻いていました。
皮膚に負担をかけないようになりました。
パーミロール(3M)はミオ2では面板が浮くことがあったので(就寝時の漏れが3度(>_<))、交換時まで2回くらい張り替えないと不安でしたが、
イーキンドットツーピースは面板の形状(切り込み)のせいか、皮膚にピタッと貼り着いていて安心感があります。
ポップアップして嵌め込む機構は、とてもいいですね。
◉イマイチなところ
1.バッグの容量が少ないような気がする。
2.バッグの耐久性が劣っている。
容量については数値はわかりませんが、バン!バン!バルーン状態になることが増えました。
耐久性は、私が軟便が多いせいなのか、排泄口からわずかに浸潤がありました。
ミオ2ではおきなかった事なのでとても不快に感じました。
サンプルで2セット頂いたのですが、プレートが2つ、バッグが4つのセットでした。
4日毎に装具を換えるとして、2日毎にバッグだけ換えるのがメーカー推奨だと思われ。
しかし、装具交換サイクルの途中でバッグだけ換えたことがないので、怖くて(小心者)できませんでした。
次回交換時はミオ2に戻ります。
その際は面板に、こちらの記事を参考に切り込みを入れてみようと思っています。
しかし、手間が掛かればそれだけで、装具交換は億劫に感じてしまいます。
なにせズボラな性格なのです。
コロプラストとインキーがタッグを組んでくれると嬉しいな〜。
長文ですみませんでした。
alfe249さん、あけましておめでとうございます。
新年早々にレビューありがとうございます。
はじめまして。
私は去年8月に大腸癌が見つかり、治療中はイレオストミーで過ごしました。
そして今年6月に永久的ストーマ手術を受けました。
最初のストーマ造設以来「センシュラミオ2」を使っていました。
この記事を読んで興味を持ち、早速インキードットツーピースのサンプルを取り寄せました。
面板の材質が良いですね。
まだ1日目なのですが、今まで面板の周囲の皮膚に掻痒があって大変でしたが、少し落ち着きそうな予感がします。
最初のストーマ手術後から、大変興味深くまた楽しく拝読しています。
時々訪問しますので、よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
永久ストーマとのこと、良い装具に巡り合えると良いですね。
またイーキンドットツーピースの簡単なレビューもお聞かせいただけると嬉しいです。