高齢化と国際化によりオストメイトトイレが使えない

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さて、以前「人工肛門ストーマパウチからのトイレでの便の出し方」という記事を書きましたが、それに関連して勝手な理論展開のオストメイトトイレネタで笑いを取りたいと思います。

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ツイッターにアンケート機能がついたので、こんな質問をしてみました。

「オストメイトトイレ(多目的トイレ)が使用中だったので、しかたがなく一般のトイレでストーマパウチの処理を済ませたことがある。」

回答数は自分を含めてたった5人だけなので、統計学的な確からしさはありませんが、一応80%が「ある」という結果になりました。

オストメイトトイレに関するアンケート
オストメイトトイレに関するアンケート

実は、KenUは、2/25の術後定期検査のときに病院のオストメイトトイレを一度だけ使用したきりで(既記事参照)、その後およそ9か月間使っていません。

というか、使えないんですね。

それで、上記のアンケートをとってみた訳です。

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先に結論を言ってしまいますが、KenUが考察したオストメイトトイレが使用できない理由は、

「高齢化と国際化によるトイレでしゃがめない人の増加」

です(笑

え?
なんで?
関係ないじゃん?
と、お思いでしょうから、体験をもとにした説明をしたいと思います。

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(その1)スーパーマーケットで下痢をしたときのこと

下痢をするとは認知しておらず、前日の晩に「焼きとうもろこし」を2本も食べてしまったんですね。
買い物の途中で下してしまったので、まずは男子トイレに駆け込みました。

大便コーナーは、和式水洗便所1箇所、洋式水洗便所1箇所のレイアウトになっていて、ちょうど洋式は使用中。
和式は空いています。
和式でストーマパウチから便を出したことがないので、多目的トイレに移動すると・・・それもまた使用中。

仕方がないので、男子トイレと多目的トイレの中間に位置して、どらか先に出てくるほうを待つことに・・・

しばらくして、多目的トイレから年配の女性が出てきました。
おそらく、60歳を少し過ぎたくらいの健常者です。

そこのスーパーの多目的トイレにはオストメイト対応トイレはありませんが、そこでパウチからの排便処理を済ませました。

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(その2)高速道路(東北自動車道)で車を運転中にパウチに硬い便がたまったときのこと

パーキングエリアに入りました。
男子トイレには、和式1箇所とオストメイトマークのついた多目的トイレが1箇所ありました。
ラッキーと思いきや・・・多目的トイレは使用中でした。
中の人は「うーうー」唸っているようで、すぐに出てきそうな気配がありません(笑
和式は空いています。

いったんトイレの外に出てみると、女子トイレ、男子トイレの他に多目的トイレがあるのに気が付き、そちらを利用することに・・・

うわー、汚いっ!
便座に座れる状態ではありません。
まずは、パウチ処理の前に、携帯しているビニール手袋をはめて、おしりナップと備え付けのトイレットペーパーでトイレ(便座と周りの床)の掃除からです(笑

そんなこんなで、パウチの処理を済ませました。

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もうお気付きでしょうか?
いつも空いているのは、和式トイレだけ。

それで考えて、健常者のトイレの選択順位は、1位・洋式、2位・多目的トイレ(洋式)で、和式は避けられていると推測しました。

なぜか?
高齢化によって足腰が弱り、また膝関節を痛めている人も増え、しかも家庭でも洋式が一般化しているので、しゃがめなくなるんですね。
すなわち、「うんこすわり」できないので和式で用足しできないんです。

○○駅の和式水洗便所
○○駅の和式水洗便所

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(その3)「2015秋の行楽KenU写真紀行・・・鳴子峡へ」という記事を書いた10月18日に紅葉を見に行ったときのこと

鳴子駅に到着し、パウチに便はそれほどたまっていなかったけど、遊歩道を散歩するのだから全て出しておこうを思ったわけです。

駅にオストメイト対応トイレはなく、男子トイレ大便コーナーは和式2箇所に洋式1箇所のレイアウトです。
そして、またしても洋式は使用中。
和式は二つとも空いてるし。
なんで洋式より和式のほうが設置数が多いんだよぉ~。

そして、男子トイレの外から女性が英語で叫んでおり(なにやら急かしている様子)・・・洋式トイレの中から英語で返事が・・・。
うっ、使用中なのは異国の人だったのね(笑
そりゃ外人は和式使えないわな。

待つしかない?
でも、早くしないと、1時間に一便の鳴子峡方面行きのバスが出発してしまいます。

くそっ!
仕方なく和式便所でしました。(笑

ラスカルを引っ掛けるフックはあります。
一応、水洗タンクの上にいろいろと道具が置けるスペースがあり、処理セットの置き場には困りませんでした。
問題は、和式便器をまたいでしゃがんではパウチから便を出せません。

それで、
お釣りをもらわないように、
トイレットペーパーをモコモコにしてたっぷりと便器の中に入れて、
中腰で立ったまま、
ストマパウチの排便口を下に向けて開いて、
便器にボトボトと落としましたよ(笑

硬い便だったからまだよかったものの、柔らかい便だったら足元やズボンの裾への「お釣り」が心配ですよね。
その点、オストメイト対応トイレはお釣りの心配がないところが優れているところです。

和式トイレ初挑戦でしたが、無事にパウチの処理終了!
はいっ! バス出発しちゃいました(笑

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ということで、ブログタイトルに納得いただけましたでしょうか?

高齢者(たぶん、そうでない人も)や外人さんは、洋式しか使わない。
したがって、和式トイレが空いていても使用せずに、多目的トイレに流れていくわけです。

そして、オストメイト対応トイレは多目的トイレ内に設置されることがほとんどなので、一般の人でも自由に使用できる多目的トイレは使用中であることが多く、オストメイトが利用できない頻度が高くなるというわけです。

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以上を踏まえて、最後に、オストメイトであるKenUからの提案というか、要望というか、ひとこと言わせてもらうと・・・

オストメイト対応トイレを専用スペースのトイレにしてくださいなどとは言いません。
多目的トイレがない施設にオストメイト対応トイレを設置してくださいとも言いません。

「和式トイレを洋式に替えてくださいっ!」

以上(笑

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[11/16追加]
書き忘れていました。
もう既にご存知かも知れませんが・・・

Google Maps(Googleマップ、グーグルマップ)で、「トイレ」と検索してみてください。
PCからでもスマホからでも多機能トイレが検索できます。
多機能トイレなのでオストメイト対応トイレがあるとは限りませんが、便利かと思います。
さすがグーグルです。
完璧ではないですが、近くの電気屋さんやKenUが通っていた自動車教習所など多機能トイレがある場所が、ほかのアプリよりは数多くヒットします。
試してみてください。

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ちなみに、オストメイト対応トイレが検索できるアプリには、カンタンシステムズ株式会社が運営する「オストメイトJP」、非営利団体 エムアクトの「オストメイトなび」があります。
でも、試してみた結果、一般の方が登録していない場所は検索されない、登録は都市部に集中しており、オストメイト人口が少ないところは登録件数が少ないという問題があるように思いました。

その他に、NPO法人Checkが運営する多機能トイレが検索できる「Check A Toilet」というアプリもあります。
これの使用は、IDやパスワード登録が必要です。
KenUは登録が面倒だったので試していません。

で、KenUが思うに、上記とおり同じような、そして、トイレの登録データが中途半端で検索数がプアーなアプリがいくつもあるわけですよ。
本当に障害者のことを思っているのであれば、しかも非営利活動でやってるんだったら、トイレ登録データは共有化して、あとはそれぞれの団体ごとのアプリの使い勝手とか、他の部分で差別化すればいいのにと思いました。

ということで、これは本日現時点での話で、将来的には改善されているのかな?(笑

************** 関連記事 **************

人工肛門ストーマパウチからのトイレでの便の出し方

2015秋の行楽KenU写真紀行・・・鳴子峡へ

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