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以前、「この安全靴は何だ!バイクシューズなのか?」(←参照リンク)という記事を書きました。
KenUは、愛車YAMAHA MT-09に乗るときは、いつも安全靴を履いています。
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それは何故かというと、自分好みのデザインのバイクシューズを見つけることが出来ないからです。
なのに、たまたま「安全靴でバイクは危険」(←参照リンク)というブログを見つけてしまったんです。
で、「本当かな?」と思い、確認したことを記事にしようと思います。
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結論から先に言うと、「う~ん、そうかなぁ~、危険なようには思えないけどなぁ~」でした。
まず、出典サイトの記事を引用すると・・・
「イギリスの運輸省が道路利用者向けに開設しているサイトhttp://think.direct.gov.uk/にあるバイクライダー向けの安全ガイドには、鉄を使った安全靴を履いてバイクに乗らないで!と書いてあります。」
と書いてあります。
そのリンク先(←参照リンクPDF)を見ると、確かに、
”Do not wear work boots with metal plates or toe caps. These can protect your feet in certain circumstances but are also capable of cutting through your toes.(金属板またはつま先革付きの作業用ブーツは履かないでください。 これらは、ある特定の状況では足を保護することができますが、つま先を切断することもできます。)”
という記載を見つけることができます。
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安全靴の規格には、国際規格 ISO 8782-1をベースにした、日本工業規格 JIS T 8101:2006 安全靴(Protective footwear)があります。
ミドリ安全の安全靴・作業靴のホームページを見ると、規格/JISとJSAAの試験内容が説明されています。
安全靴を知る > 安全靴の基礎知識 >JISとJSAA規格の試験(←参照リンク)
”耐圧迫性能試験”は、つま先が重量物に押し付けられたときに、その荷重からつま先を守る性能を調べます。
普通作業用の安全靴は、10kN(キロニュートン)、
つまり、≒1000kgf=約1トンの重さに耐えなければなりません。
”耐衝撃性能試験”は、つま先に重量物が落ちたとき、その衝撃からつま先を守る性能を調べます。
普通作業用の安全靴は、70J(ジュール)の衝撃エネルギーに耐えなければなりません。
衝撃エネルギーといわれてもピンとこないと思いますので、少し解説します。
これは、衝撃力ではなくて、位置エネルギー=mgh(質量m×重力加速度g×高さh)のことです。
試験条件が20kgの鋼製ストライカを36cmの高さから落とすものなので、
20kg×9.80665 m/s2×0.36m=70ジュール
という訳です。
「15ポンド(約7kg) のボーリング用ボールを胸の前に構えた位置(約1m)からつま先に自由落下させたときの衝撃エネルギーとほぼ同等」と説明しているサイトもあります。
しかし、位置エネルギーであって、衝撃力ではありません。
衝撃力(F)にすると、F=質量m×衝突時速度v÷減速時間Δt ですから、
3mの高さから、15ポンドのボーリング球をつま先に落としたときの衝撃と考えたほうが分かりやすいかもしれません。
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安全靴ではなく、バイクシューズでこのような圧迫や衝撃を受けたら、つま先はいったいどうなるんでしょうね?
そして、↓こんなブログを見つけました。
俺の疑問を俺が解く-安全靴(←参照リンク)
TV番組で人間の足に似せた人工モデルに20kgの錘を約180cmの高さから落とす実験をした結果、
「安全靴では、足の指が折れただけで切断は出来なかった。」
「普通の靴では、足の指が潰されてしまった。」
とのことです。
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最後に・・・
KenUは、他人様の身体・安全を保障することはできませんから、「安全靴でバイクは危険」かどうかは各人で判断していただくしかありません。
それにしても、どこかのメーカーでKenU好みのバイクシューズを販売してくれないかなぁ?
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