腕時計の防水表示に対するメーカー別防水性能と日英説明の比較

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これまで防水腕時計に関する記事を色々と書きましたが、ちょっと時間的余裕があったのでもう少し書きます。

過去に”10Bar,10気圧防水(Water Resistant 100m)時計で水泳できる?”という記事を書きましたが、少し誤解があるようですね。

10気圧防水なら何でもかんでも泳げるということではなく、メーカーが防水性チャートで10気圧防水は泳げるとしている他、ユーザー(所有者・使用者)が取扱説明書をよく読んで、メーカーの言うとおりに取扱って、メーカーの言うとおりにお手入れをして、メーカーの言うとおりに定期的にメーカーサービスでメンテナンスをして防水性を維持する努力をしているということが前提です。

みなさん取扱説明書を読まずに、自分勝手に取扱ったり、メーカーがだめって言うことやってたり、メーカーが薦めるメンテナンスを放棄したりしてませんか?

それから、何気圧防水時計が何ができて何ができないかは、JIS規格や国際規格(ISO規格)で規定されているわけではなくて、各メーカーで実証(推測?)して決めています。
なので、同じ防水表記でも各腕時計メーカーによって提示される防水性能が異なり、例えば5気圧防水で水泳可能としているメーカーもあれば、水泳できないとしているメーカーもあります。

でも10気圧防水で水泳できないというメーカーはほとんど無く、KenUの知る限りではKentex(ケンテックス)だけが10気圧防水で水泳できないとしています。

余談ですが、ケンテックスが販売している防衛省モデル腕時計で航空自衛隊モデルは良いとして、10気圧防水の 陸上自衛隊モデルと海上自衛隊モデルで泳げないというのは「△#$□%&Σ☆!?」と思いました(笑。

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さてそれで、それぞれの防水表示(m bar feet)に対する各メーカーの防水性能はどのようになっているのか?

一般社団法人 日本時計協会に加盟している国内メーカーは統一された防水性チャート(←参照リンク)によるので、海外メーカーが自社製品の(←ここポイント)防水性についてどういった説明をしているのかを調べました。
対象は、一般社団法人 日本時計輸入協会(←参照リンク)のホームページから適当に、日本語と英語または本国ホームページがある次に示すメーカーを選びました。

海外腕時計メーカー(7社):BREITLING(ブライトリング)、EDOX(エドックス)、VICTORINOX(ビクトリノックス)、IWC(アイダブリュシー)、OMEGA(オメガ)、ORIS(オリス)、LUMINOX(ルミノックス)

先に言いますが、その中で調べているうちに面白いことに気がつきました。
メーカー本国サイドで言っていることと違うことを書いている日本語サイトがあるんです(笑。
日本語サイトと言っても本国とは別に国内輸入代理店が独自の解釈をしているのかも知れませんね。
メーカーの開発技術者レベルではなく、どこかの時計屋さんが独自の解釈でHPに書いているようなことが書かれていたりしてちょっと「△#$□%&Σ☆!?」と思いました(笑。

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では、各メーカーの防水性能を表にまとめたので順番に示します(表をクリックすると別タブで拡大表示されます)。

BREITLINGの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)
BREITLINGの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)
EDOXの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)
EDOXの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)
VICTRINOXの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)
VICTRINOXの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)
IWCの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)
IWCの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)
OMEGAの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)
OMEGAの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)
ORISの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)
ORISの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)
LUMINOXの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)
LUMINOXの防水性能と日英説明の比較(2014.07現在)

IWC、OMEGA、ORISは日英同じ説明ですが、BREITLING、EDOX、VICTORINOXの日本サイトが謀反を起こしているのは「△#$□%&Σ☆!?」と思いました(笑。

それから、どこのメーカーも1年~2年毎に防水検査を薦めていますが、しないでしょ?

はい、以上です。また時間がある時にでもその他のメーカーについて気が向いたら追加したいと思います。

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