とってもかんたんクレカでふるさと納税。障害者は寄付可能額の違いに注意が必要!

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私KenUは、社会人になって以来、30年以上セゾンカード(SAISON CARD)を使い続けています。
つい先日、セゾンのポータルサイトで、一般的な給与所得者は確定申告や面倒な手続きなしで、簡単にふるさと納税ができることを知りました。
そこで、実際にやってみたので、その内容、注意点などについて書きます。

 目 次

  • 納税という名の寄付
  • ふるさと納税は2千円増しのプリペイド税金
  • 実売価格4千円以上の返礼品を狙おう
  • セゾンの「入門ガイド」で学ぼう
  • ステップ1・寄付可能額は健常者と障害者とで異なることに注意
  • ステップ2・寄付したい故郷は無関係
  • ステップ3・マイナンバーカードが便利
  • 年会費永年無料、永久不滅ポイントのセゾンカード
  • 返礼品はいつ届くか分からない
  • お米の返礼品目当てならたくさん寄付しよう
  • まとめ

納税という名の寄付

” ふるさと納税 ” は、” 納税 ” ではなく ” 寄付 ” です。
そして、基本的には” オトク ” ではなく ” ソン ” です。
何も考えずに適当に寄付をして、トクすることはありません。
なので、損(そん)を得(とく)に換える知恵が必要です。

ふるさと納税は2千円増しのプリペイド税金

例えば、ふるさと納税で40,000円寄付すると、2,000円引きの38,000円が税金から控除されます。
つまり、「2,000円を余計に上乗せした税金の前払いである」と説明することができます。
そして、寄付金額は、収入や家族構成に応じて寄付可能上限額が変わります。
上限以上の寄付をしても、その分は税金から控除されないの注意が必要です。
もしかしたら、そのことに気付かずに、これまで損をしている人もいるかも知れません。

実売価格4千円以上の返礼品を狙おう

ふるさと納税(寄付)をすると、返礼品がもらえます。
しかし、税金から控除されない自己負担金2,000円が生じるので、それ以上の価値ある品物を目当てにするのでなければ、お得ではありません。
例えば、返礼品の定価が2,000円以上であったとしても、自分が本当に欲しい物でなければ無駄です。
また、AmazonなどECサイトで定価の半額で販売されている品物もあるので、実売価格が重要です。

セゾンの「入門ガイド」で学ぼう

KenUは、これまで、ふるさと納税に関心がありませんでした。
「 確定申告するのがめんどくさい」 と思っていたからです。
しかし、 平成27年に ” ワンストップ特例制度 ” が導入され、確定申告が不要になっていたのです。
そのことを、 ” セゾンのふるさと納税 ” のサイトを見るまで知りませんでした。

入門ガイド」の動画の内容がとてもわかりやすかったです。
ふるさと納税の手順は、ステップ1~ステップ3、たったの3つ。

ステップ1
・寄付額シミュレーターで、自分がいくら寄付できるのかを調べる。

ステップ2
・品物を選んで寄付の申し込みする。
⇒寄付金受領証明書とワンストップ特例申請書等の書類が届きます。返礼品は別に届きます。

ステップ3
・ワンストップ特例の申請書と確認用書類を、寄付した自治体へ提出(郵送)する。
⇒寄付金から自己負担分の2,000円を除いた金額が、翌年の住民税から控除されます。

では以下に、「確定申告をしない」かつ「寄付自治体数が1年以内に5つ以内」の場合のKenUの実例を、上記ステップごとに紹介していきます。

 ※給与所得者で確定申告が必要な人はこちら⇒ 国税庁サイトリンク

ステップ1・寄付可能額は健常者と障害者とで異なることに注意

KenUは身体障害者なので、寄付可能額(控除上限額)は健常者よりも少なくなります。
健常者が前提となっている寄付可能額計算用の ” 簡易シミュレーター ” は使えません。

障害者は、給与所得の源泉徴収票を見ながら、” 詳細シミュレーター ” で計算するとよいでしょう。
例えば、年収500万円、社会保険料719,250円、障害の有無、配偶者控除の有無、の条件で詳細シミュレーターにより上限額を計算すると、
 ・健常者、配偶者控除なし: 61,000 円
 ・障害者、配偶者控除なし: 55,000 円
 ・健常者、配偶者控除あり: 53,000 円
 ・障害者配偶者控除あり: 43,000 円
となり、健常者と障害者の違いが分かります。

なお、寄付可能額と書きましたが、寄付はいくらでもできます。
ただし、上限金額以上の寄付をしても、上限金額以上は税金から控除されないので、損なだけです。
例えば、43,000円の上限に対して53,000円の寄付をしても、安くなる税金は41,000円だけなので、12,000円の損になります。

ステップ2・寄付したい故郷は無関係

ふるさと納税だからといって、自分の生まれ故郷に寄付するわけではありません。
自分が欲しい品物を選ぶと、その返礼品を提供している自治体(市区町村)に、あらかじめ設定された金額が寄付される仕組みです。

セゾンのふるさと納税では、” ランキング ”、 ”おまかせガチャ ”、” 品物から探す ”、” 特集 ”から返礼品を探します。
” 品物から探す ” では、カテゴリー、寄付金額の範囲などから探すことができます。

KenUは、” 特集 ” から「肉」>「ステーキ」を探しました。
そして、岐阜県不破郡関ケ原町の【最高級A5等級】飛騨牛ヒレステーキ120gを2つカートに入れて、セゾンカードで支払いました。
1つの寄付金額が20,000円なので、40,000円の寄付になります。
ちなみに、KenUの寄付可能上限額は、40,000円以上だったので、心配いりません。

ちなみに、返礼品と同一ブランド・同一事業者の商品のAmazon価格が10,500円だったので、寄付金のうちの自己負担額2,000円を差し引くと、8,500円のお得ということになります。
とはいえ、宮城県内でA5ランクの仙台牛イチボがスーパーのセールで半額で購入できることを考えると、この飛騨牛もご当地なら半額購入できて、たいしてお得ではないのかも?と想像します。

ステップ3・マイナンバーカードが便利

3月17日に寄付をして、その5日後の3月22日に、寄付金受領証明書、寄付金控除に係る申告特例申請書、ワンストップ特例申請添付書類貼付用紙などが、寄付先の自治体から届きました。

さっそく、住民税から控除してもらうためのワンストップ特例制度用の申請書類を作成して、関ケ原町役場に郵送しました。
これで、翌年の住民税が38,000円安くなります。

なお、申請書類には、個人番号(マイナンバー)の記入が必要です。
また、個人番号の確認が出来るもの、本人確認ができるもの(顔写真付き)のコピーの提出が必要です。

一番簡単なのは、マイナンバーカード(以下「マイナカード」という。)の裏面と表面を複合機プリンターでコピー用紙に印刷して、切り取って添付用紙に貼り付ける方法。
なので、マイナカード不要論を唱える人に迎合するのをいい加減やめにして、マイナカードを作りましょう。
KenUは、当初からマイナカードを作っていて、『私がマイナンバーカードを作った六つの理由』という記事も書いています。

年会費無料、永久不滅ポイントのセゾンカード

これまでKenUは、いくつものクレジットカードを作りました。
〇I〇Iカード、SONYカード、住友カード、ANAカード、カーレスキュー365、三越伊勢丹MIカードなど。
結局、やっぱり、解約せずに、ずーっと使っているのが、年会費無料のセゾンカード。
無駄に年会費を支払っているお手持ちのカードがあるなら、セゾンカードへの切り換えも検討する価値があるかも知れません。

返礼品はいつ届くか分からない

セゾンのサイトのよくあるご質問「品物はいつ頃届きますか?」には、「入金確認後、2週間から1ヶ月を目安」とあります。
Amazonプライムお急ぎ便みたいな感じにはならないので、気長に待ちましょう。

今回は、17日後の4月3日に冷凍で届きました。

お米の返礼品狙いならたくさん寄付しよう

さて、ふるさと納税でA5等級和牛のような贅沢品目当てに寄付することは、通常では買わない物の購入を誘導されてしまっているだけなので、政府の思うつぼです。
とすると、普段から消費しているもの、生活必需品を狙いうのが良いかも知れません。

一番に考えつくのが、お米。
KenUが普段主に食べているお米、地元宮城県産のひとめぼれやササニキシをセゾンのふるさと納税から探してみました。
寄付額、数量などの一例が次の表です。

2021年3月現在

そして、実売価格を調べたのが次の表です。

2021年3月現在

Amazonよりもスーパー(みやぎ生協)のほうが安いことが分かります。
そして、ひとめぼれよりも、冷害に弱く農家が作付を控えているササニシキのほうが、値段は高くなっています。
ちなみに、ひとめぼれは味も良く人気がありますが、おにぎり、お寿司、お弁当にする場合には、ササニシキのほうが向いています。
上の表を見ると、量が少ないお米の返礼品は、自己負担額に比べてお得感が少ないことがわかります。
なので米15kg以上を選ぶと良いでしょう。
なお、「いっぺんに15kg以上も要らないよ」という人には、少量ずつを数回に分けた定期便もあります。

まとめ

ということで、セゾンのふるさと納税を初体験しました。
冷静に考えて調べてみると、世間、SNS、マスコミが言うほど「ふるさと納税はお得ではない」というのが、KenUの感想です。
トクしても、たかだか数千円。
ましてや、よく考えて寄付しなければ大損です。

もし、時給数千円の人が何時間もかけて返礼品・寄付先を選んでいるとしたら、ふるさと納税は割に合いません。

さらに、自己の利益を考えた場合、居住している自治体を潤わせることが一番の最善策です。
なのに、自身が居住している自治体の財政を逼迫させることになる制度に加担する意味がわかりません。
ふるさと納税は、頭の悪い人を利用した政府の内需拡大戦略にほかなりません。

ということで、KenUは恐らく、今後ふるさと納税をすることはないでしょう。
とはいえ、世の中、矛盾が組み合わさって成り立っている部分もあるので、ふるさと納税を一概に否定できないことも事実です。

う~ん、人が生きてゆくって難しい。

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