夏休み宿題番外編 ストーマシールを精製水に浸けると?

今日9月1日、朝から雨の休日か。
宮城県内はすっかり「9月の色」。
KenUが大好きだった久保田早紀さんの唄を思い出します。

で、MT-09に乗れず暇なので、午前中に蓄えていたネタを記事にします。
午後は、知人が所属している写真倶楽部の写真展に行ってきます。

*

さて、前回の”ストーマ外来からの夏休みの宿題!?TREシール試用レポート” では、ストーマシールをヒトの体液の浸透圧と等しい浸透圧を示す溶液(等張液)のポカリスエットに浸けました。

で、今回は浸透圧のない精製水(日本薬局方)に浸けてみました。

日本薬局方 精製水.jpg

はっきり言うと実際の使用を全く反映しないので、ほとんど意味はないし、試さずとも想像はつきますが、とりあえずやってみただけです。

で、「百聞は一見に如かず」ということで動画にしました。
ヒーリング系音楽を挿入しています。

 

*

【動画の解説】

左がダンサック トレイシール(以下「TRE」と略す。)、右がホリスター アダプト皮膚保護シール(以下「Adapt」と略す。)です。

<2時間後>
精製水では、等張液(ポカリスエット)のときよりも両シール製品ともに大きく膨潤。
さらに精製水を追加。

<12時間後>
TRE:加えた水をほとんど吸水しきって形状は崩壊。ポリマー溶液とポリエチレン繊維からなるパルプ液様の状態に変化。
Adapt:水溶性成分が溶解して抜け、膨潤後の形状でマイクロファイバーの網目構造が残る。
さらに精製水を追加。

<24時間後>
TRE:白色繊維を含むどろどろの液。
Adapt:水溶性成分が溶解した粘性のある液体とマイクロファイバーの網目を内包したゲルに分離。

*

少し補足すると・・・

TREの成分は、フルイドPIB(ポリイソブチレン)、液体PIB、ポリエチレン繊維(PEファイバー)、カルボキシビニルポリマー(カルボマー)、ポリアクリル酸ナトリウムとなっています。
「赤ちゃんのおむつにも使用されている吸水素材を使用。」というのが宣伝文の一つ。

Adaptの成分は、「フレックステンドM保護材」で、CMC(カルボキシメチルセルロースナトリウム)、ペクチン、フルイドPIB、マイクロファイバー(コットン)となっています。
「① 高い密着性:水分等を含んでも溶解せず膨潤し、高い密着性を維持。 」というのが宣伝文の一つ。

実際にストーマ周りに使用したときには、動画のように溶けたりせず、形状も機能も維持するので安心してご使用ください。

下痢便(水様便)は酸性(pH5付近)で、水っぽく見えても浸透圧が高いです。
それに対して、水道水は中性(pH7付近)で浸透圧や粘性が低く、下痢便よりも皮膚保護剤を溶かしやすいので、「パウチに水を入れて洗わない方が良い」と言われている理由です。

『月刊 ナース専科 2015年10月号 』の「あなたの常識大丈夫?スキンケアの誤解、” 第2特集 ケースから導く!ストーマケア 皮膚トラブル解決法 ” 」で、パウチを水で洗っていたために皮膚障害を生じたオストメイトのケースが紹介されています。

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余談ですが・・・

KenUが人工肛門を造設して一番最初に書いたブログで、入院中に「ストーマ装具選択ガイドブック」をAmazonから購入して、病院のベッドで勉強していたことを書いています。

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最近、この本を改めて読み直してみようと思って開いてみたのですが、異形・特異な症例写真ばかりでエググロくてだめでした。
KenUがオストメイトになって4年3か月。
いまだに自分のストーマを洗いながら「うえ、気持ちわり~」とか言いますからね(笑

入院中に全ページ目を通せたのは、必死とか、一生懸命とか、好奇心とかが入り混じっていたからかも知れません。

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夏休み宿題番外編 ストーマシールを精製水に浸けると?」への2件のフィードバック

  1. ねこ 

    こんばんは かなり前にコメント残したことがあります。 大事な人が人工肛門になり ブログ読んで自分勝手に色々ヒントは貰って元気も貰えてました。大事な人が歳を得る事が無くなって 私は彼より年上になりました。 幸せな日々が有ったから辛くは無いんです。ただサミシイ。
    人工肛門関係の事 読むとシンドクて やっと 読みに来れました。 話題に関係ないコメント書いてしまいごめんなさい。   

    1. ねこさん、おはようございます。
      何度もコメントしていただいていましたよね。ありがとうございます。
      大事な人が亡くなったときの寂しい気落ちは、なんとなくわかる気がします。
      また、ねこさんがその人のために力になろうと尽力したこと、素敵です。
      もう人工肛門に触れることはないのかもしれませんが、ねこさんがまたこうして僕のブログを読んでくださって、コメントいただいたこと嬉しく思います。

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