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私、KenUは足の親指の爪の脇が化膿して痛くなることがよくあります。
爪周囲炎というのでしょうか、爪の脇が腫れて膨らんで歩くと痛くて、ひどい時には安静にしていても「じんじん」します。
実は、1年6か月前に人工肛門(ストーマ)になってから、これを簡単に治す独自の画期的な治療法(KenU療法と名付ける)を見つけてしまいました(笑
術後から今日までの間になった2回とも治癒に成功しています(現在3回目)。
今日はこっそりと、その方法を教えちゃいます。
ちなみに、自分ではこのようにしているという紹介であって、誰にでも効果があるとは限りませんし、治らなかったり、逆に悪化したりすることもあるかも知れないので、そこのところはご理解ください。
ということで、病院で治療してくださいね。
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さっそく勿体ぶらずに言ってしまうと・・・
ConvaTec(コンバテック)から販売されている、Stomahesive protective powder (ストーマヘッシブ プロテクティブ パウダー、 日本国内販売名:バリケアパウダー)(←メーカーサイト参照リンク)を爪とその下の肉(皮膚)の間にふりかけるだけ。

この治療法では、1日で痛みは抑えられ、3日もあれば治癒します。
バリケアパウダーという商品はストーマケア用の皮膚保護材であり、成分はgelatin(ゼラチン)、pectin(ペクチン)、sodium carboxymethylcellulose(カルボキシメチルセルロースナトリウム、いわゆるCMC Na)から成ります。
浅い熱傷や皮膚潰瘍の治療に使用されるハイドロコロイドドレッシング材と呼ばれる創傷被覆材やストーマ装具面板の皮膚接着部分にも使用されている成分とも同じもの。
KenUは、普段これは、ストーマ装具を交換したときに面板とストーマの間の隙間部分にふりかけるという使い方をしています。
ちなみに、爪周囲炎の原因は細菌感染によるとのことで、病院での治療では化膿止め(抗生物質)の内服をするらしいのですが、バリケアパウダーによる治療では、成分から考えると抗菌作用はなく殺菌による治癒促進ではないと思うので、作用機序は不明です。
まあ、でも、治るので、メカニズム不明でもいいんです。
過去の記事(ストーマ造設後およそ3か月での大きさ変化←参照リンク)にも書きましたが、パウダーの主成分のCMC(カルボキシメチルセルロース, carboxymethyl cellulose)に不良肉芽を縮小する作用があるとKenUは考えています。
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なお、KenU療法では爪周囲炎部分の消毒は不要です。
創傷治療現場では、消毒をすると、細菌だけでなく自分の組織細胞までも殺してしまうので逆に治りが遅延すると言われています。
なので、お風呂で石鹸で足をよく洗ってから水気を拭き取り、爪と化膿した肉の間を手指で押し広げながらバリケアパウダーを隙間にふりかければOK。
それだけ。
ガーゼを貼ったりもしません。
とっても簡単。



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論文では、褥瘡、やけど、おむつかぶれ、などのときの疼痛緩和、皮膚再生促進など、エビデンスがいつくかあります。
私は、就寝中にストーマ装具面板周りが痒くて無意識に掻きむしって皮膚が剥けてヒリヒリするときなどにも、バリケアッパウダーをふりかけて治療しています。
本題は以上です。
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ついでに書くと・・・
ConvaTec アクアセルAgを爪の下に押し込むという方法もあるかも知れないと、この記事を書きながら思いつきました。
銀イオンによる抗菌作用があり、また、銀含有アルギン酸/CMCは創傷の治癒促進効果があると結論付けているランダム化比較試験があるので。
次回また爪周囲炎になったときに試してみたいと思います。



どうしてKenUがこれを持っているかというと・・・
入院中に寝たきりで水様便だったときに、面板からちょくちょく便が漏れたので、WOCナースが漏れ防止とスキンケア(肌荒れ予防)を兼ねてストーマ周囲に巻いてから面板を装着するという技をやっていたんですね。
それで、退院時にアクアセルAgを頂戴したという訳です。
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ストーマではない一般の人は、楽天で購入が可能です。
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