大腸注腸検査の前日は、仕事は無理。検査時の感覚は・・・

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数ヶ月前、排便時にトイレットペーパーに鮮やかな真っ赤な血(鮮血)がたくさん付着し、「え?」と思いました。
2012年10月には、十二指腸潰瘍から出血して、ヘモグロビンの鉄に由来する真っ黒な便が出たばかりなのに、「また内蔵から出血かよっ!」と焦りました(過去記事→胃カメラ(内視鏡)の飲み方と検査料)。

でも、少し様子を見ることにして、その後、時々少量の鮮血がトイレットペーパーに付着する程度だったし、全く痛みも違和感も無かったので、「大丈夫かな?」 と思っていました。
それが、数週間前から便器に血がポタポタ垂れたり、毎日のようにやや多めに出血するようになり、こりゃダメだと思い、意を決して肛門科を受診。

やっぱり、内痔核、いわゆるイボ痔でした。(※追記;その時に診断では。 その後、がんも見つかりました。コメント欄に書いたので読んでみて下さい。
私KenUの場合には、脱出もなく、痛みもない、I 度 と II 度 の中間くらいということ。

医師から図で説明されて、I度の痔核が横向き矢印で示したように大きくなると下に垂れて、排便時に下向き矢印で示したように刺激を受けて出血するのだとか。
内痔核の程度

手術で切るか、薬で治療するかを問われ、もちろん薬を選択。 手術怖いもん(笑

それで、朝、晩の1日2回分の強力ポステリザン軟膏が処方されました。
最初は自分で注入するのは絶対に無理と思ったのですが、頑張ってお尻の穴に容器ノズルを差し込んで、ブチューっと注入してみれば、何と言う事はありませんでした。
慣れると逆に、軟膏を注入した瞬間が快感?癖?になりそうな感触(笑 スミマセン^^;
強力ポステリザン軟膏

強力ポステリザン軟膏使い方

その他に、下痢や便秘が痔には良くないということで、それらを改善する内服薬が朝昼夕の1日3回分処方されました。
コロネル錠500mg f254 (主成分:ポリカルボフィルカルシウム、アステラス製薬株式会社)で、通常、過敏性腸症候群における便通異常(下痢、便秘)や消化器症状の治療に使用されます。

※このブログを書いている今現在は、排便時の出血は治まっていて良い具合です。

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さて、ここからが本題です。

そんなことから、会社の健康診断の便潜血検査(大腸ガン検査※1)では、もちろん±(プラスマイナス)の陽性。※1:便潜血(べんせんけつ:便に潜む血)検査 : 採便して、抗IgG抗体を使って、大腸ガンからの出血に由来する便中の微量なヘモグロビン(赤血球中のタンパク質)を抗原抗体反応によって検出します。 ヘモグロビンの検出なので、癌でなくても、出血のあるポリープや痔があると陽性の結果を示します。 「陽性」とは検出されたということ。 検出されないことを「陰性」と言います。

念のため、痔以外の原因による出血がないかどうか、大腸に病変が無いかを調べるために、大腸検査をすることになりました。

大腸内視鏡検査ではなくて、「注腸検査」と呼ばれる、肛門からバリウムを注入して、空気で大腸を膨らませて、X線(レントゲン)画像診断するというものです。
つまり、口からバリウムを飲んで検査する胃部X線検査の ”お尻バージョン” です。

胃のバリウム検査では前日の夜9時以降に食事を取らなければOKですが、注腸検査では前日の朝から食事制限をして腸内を空っぽにしなければなりません。
それで、” 検査食 ”なるものを自分で調理して食べて、下剤を飲んで、多量の水分を摂取して、排便しての繰り返しで一日を過ごさなければならず、会社に行って仕事をするというのは無理です。

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ということで、以下に検査前の腸内調整と検査について書きます。

検査食は、ハウス食品のダルムスペースというレトルト食品です。
カロリーは1173kcalなので、私KenUの基礎代謝量1400 kcalよりも少ないです。(過去記事→プロテインはどれだけ飲んだらいい?食事からの摂取たんぱく質量とBCAAを計算!

ダルムスペース外箱

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ダルムスペース外箱前面調理例

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ダルムスペース外箱後面原材料表示

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ダルムスペース外箱側面栄養成分表示

毎食レトルトの検査食を自分で調理して、毎食後に下剤等4種類の薬を飲みます。
・ペンクルシン錠12mg(効能・効果:排便促進)Tw309 主成分:センノシドA・B、東和薬品株式会社
・プリンペラン錠5(効能・効果:嘔吐抑制)f634 主成分:メトクロプラミド、アステラス製薬株式会社
・袋に入った白い粉薬(中身不明)
・マグコロール250mlの1/3量(効能・効果:腸管内洗浄効果。腸管内容物の排除)主成分:クエン酸カルシウム、堀井薬品工業株式会社

また、決まった時間に水分を取ります。 それがこれ↓。
ポカリスエットほか

写真一番右が、毎食後に飲むマグコロールで、クエン酸カルシウム(レモンにも含まれるクエン酸のカルシウム塩)なので、酸っぱくて不味いです。 なので、口直しにさらに水をがぶがぶと飲んでしまい、お腹がチャプチャプになります。

そんなことから、多量の水分摂取と下剤も効いて、一日中、頻繁に排便、排尿していました。 お漏らしが怖くて買い物にも行けませんし、仕事を休んでもどこにも出かけられずTOT。

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では食事の紹介です。

8:00 朝食 : 鮭フレーク入り醤油風味のお粥で味はまあまあ美味しいです。 お豆腐の味噌汁は、粉をお湯に溶かすタイプで、後味がイマイチ好きではありません。 麦芽糖とあさりエキスが悪いのでは?と推測。 永谷園の ” あさげ ”の具なしのほうがいい(笑
和風がゆ朝食用レトルト和風がゆ朝食

12:00 昼食 : これは美味しい。 すまし汁(粉をお湯に溶かすタイプ)も文句無しで、永谷園の ” 松茸の味お吸いもの ” のシイタケ風味が弱くなった感じ。
中華がゆ昼食用レトルト中華がゆ昼食

14:30 おやつ : 15時にポカリスエット500mlを飲まないといけないので、早めのおやつです。 お粥ばかりの食事だったので、ココア味のクッキーがとても美味しく感じられて幸せです。 ただ、オレンジジュースは不味い。 薬臭い味です。 アップルは普通に美味しいです。 でも水分取りすぎできつい。 嫌々一気飲み。
チョコクッキーとジュース粉末おやつ用おやつチョコクッキーとジュース

19:00 夕食 : これだけ。 下剤で全部出しているので、お腹すいた。 味は美味しいとも不味いとも言えない普通の味。 とろみがきついです。
コーンポタージュ夕食用レトルトコーンポタージュ夕食

以上、前日の食事はこれだけです。 あとは摂取していいのはお水だけです。
その後は、夜中~朝までに数回、トイレでもよおして、腸内は綺麗になりました。
痔核には下痢は良くないと医師に言われたのに、下剤で思いっきり下痢をさせられて辛かったです(笑。

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はい翌日の検査についてです。

11:00に病院着。 混雑しています。
検査が始まったのは結局12:00近く。
上はTシャツ一枚になり検査着を羽織ります。
下はパンツを脱いで、不織不製でお尻の部分が開口できる検査パンツをはきます。

そして、検査台の上に、体の左側を下にして横たわります。

お尻に腸の動きを抑える注射を打たれます。 少しチクッとするだけで問題なし。

医師「検査は痛くありませんから。」と言われて、お尻の穴に何やら(カテーテル?)グリグリと押し込まれる。
えっ! 嘘つき! 痛い痛い。(挿入後は痛くないですが。)
それなら、胃カメラの咽頭麻酔のように、麻酔と潤滑性を兼ねてキシロカインゼリーを肛門に注入してよっ!って思いました。

いよいよバリウムを注入。
医師「痛くないですから、じっとしてて下さいね。 声ださないでね。」
バリウムの注入感覚はありません。
でも、空気がジュルジュルといっしょに入る時は感覚があります。
時々排便したい感覚が起こったり、下痢した時にお腹がキュッと痛むのと同じ感覚が一瞬起こったりはありました。
それから、最後に空気を一気にたくさん注入された時には、お腹いっぱい食べた時の膨満感と同じような「うっ!」となる苦しさが一瞬ありました。
その程度で、総じてほとんど痛くなかったと言えるでしょう。 大丈夫でした。

その後は、胃のバリウム検査と同じように、医師の指示に従って、検査台の上で仰向けになったり、うつ伏せになったり、ゴロゴロと回転したりするだけで、お腹の中の痛みも違和感も無く、検査は終了です。
そして、すぐにトイレに駆け込んで、一気に空気といっしょにバリウムをブリブリズビュズビューっと排泄しておしまい。
注腸検査では、胃のバリウム検査と違って腸内バリウムが固まらず排泄されるので下剤の服用は不要で、水分を多く摂取すればOKとのことです。

結果は、検査後すぐにX線写真の説明を受けて、異常なし。
何だかんだ、精神的に疲れました。 フ~ッ!^^

それでは、いよいよ気になる検査お値段の発表です。

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注腸検査医療費明細書

保険点数合計 2,112点(21,120円)で、健康保険で3割負担の6,340円でした。 高いなぁ。

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